とある実況者グループの方々の名前をお借りしています。本人達は全く関係ありませんのでご迷惑になるような行動はおやめ下さい。

Sm😊×Sh🦈

※「バレンタイン」の続き

・学パロ

・付き合ってます

・Rはないです

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🦈視点

😊「シャークん、放課後デートしない？」

登校してきたかと思えば、開口一番にそう言うスマイル。

🦈「別にいいけど…急だな？」

😊「別にいいだろ。」

🦈「いいけど。」

普段俺たちはそこまでデートをしない。というより、デートの行先は互いの家だ。

家に行ったからと言ってそういうことをする訳でもなく、ただ２人でゲームする。

カップルのデートというより、友人間の遊びと言った方が近いような、そんな感じ。

だから珍しかった、スマイルがそんなことを言い出すなんて。

😊「何か予定でもあった？それだったら悪い。」

🦈「いや大丈夫、楽しみにしてるよ。」

淡々と交わされる言葉の中に優しさを感じる。

いつも優しいかと言われれば微妙だが、今日のスマイルはどこか珍しいことが多い。

🦈「なんか今日変だな。」

😊「…！？嫌、か？」

🦈「ううん、それでも好きだよ。」

不意にそう言葉にすれば、少しばかり頬を赤くするスマイル。普段はかっこいいくせにこういうところは慣れてない、そこがかわいいのだけど。

あー放課後が楽しみだ。

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😊視点

🎤「おはようスマイル。」

😊「あぁ、おはようきんとき。」

🎤「wwあれは絶対気づいてないよ。」

😊「だろうな、今日が何日か知らないだろ。」

愛しい彼女であるシャークんを放課後デートに誘ってから席に荷物をおろせば、比較的席の近いきんときが声をかけてくる。

どうやらきんときは先程の会話を見ていたようで、同情の目を向けられた。

多分シャークんは気づいていないが、今日は多くの男性が女性にお返しをする３月１４日、ホワイトデーだ。

俺の彼女は男ではあるが、彼女であることもチョコをくれたことにも何ら変わりない。

だから彼氏である俺はシャークんにお返しをしようと自分でも珍しく意気込んで来たのだが、生憎あちらは今日が何日なのか忘れているようだ。

🎤「で？何するつもりなの？」

😊「…内緒。」

いくらきんときでもこれは教えられない。

何度も悩んで用意したシャークんへのお返しだ。折角なら本人に一番最初に知ってもらいたい。

🎤「…？あーまぁ応援してるわ。」

😊「おう。」

察してくれたのか、きんときは俺に優しく微笑んだ。

今から放課後が楽しみだ。

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🦈「久しぶりに楽しかった！」

😊「あぁ、それなら良かった。」

ゲームセンターに行ったり、カフェでおしゃべりしたり、手を繋いで歩いたり。

放課後デートは思っていたよりも、シャークんにとって有意義な時間になったようだ。

あれが楽しかっただとか、これが面白そうだったとか。目をキラキラと輝かせながら嬉しそうに話すシャークんが、可愛くて俺の口角も自然と上がっていく。

🦈「もう家に着いちゃう…また明日な、スマイル。」

彼は自身の家を目の前に、少し肩を落として寂しく笑う。

😊「待って！」

俺はそんな彼の手をとって、自身の方に引き寄せる。

本来の目的を忘れてはいけない。

まだ、バレンタインのお返しができていない。

😊「シャークん、今日何の日か分かる？」

🦈「ホワイトデー…でしょ？街中のいたるところに書いてあったんだから流石に分かるよw」

どうやら彼はちゃんと分かっていたようだ。でも、お返しの催促はきていない。

🦈「俺はスマイルがいればいいって言ったからさ。こうやって放課後にデート出来ただけでも十分なお返しだよ。ありがとう！」

違う、違うのだ。俺のお返しはシャークんと放課後デートをすることでは無い。

ちゃんと、５倍返しにするっていっただろ。

😊「違うよシャークん。」

🦈「え？俺は楽しかったし、もう十分だよ。」

俺は通学カバンの中で大事にしまっていた小さな箱から中身を取り出す。

そして違うと言っても引く気を見せないシャークんの左手をとって、細い薬指に輝くリングをはめた。

🦈「えっ、これって…！」

😊「バレンタインのお返し…まだお互い学生だし安物だけど。」

ムードもへったくれもない。

お返しだなんてただの言い訳に過ぎない。

😊「俺はシャークんのこと愛してるよ。ちゃんと幸せにするし、裏切らない。」

高校で出会って、付き合ってからは２年ほどしか経っていない。

早すぎるかもしれない、誰かに盗られるかもって焦りすぎてしまったかもしれない。

それでも、ちゃんと俺のものだと言いたかった。

バレンタインの時のように、彼が不安に駆られないように。 俺が小さな嫉妬で彼を束縛してしまわないように。

😊「愛してるよシャークん。だから、本物はまだ先だけど、予約だけはさせてくれないか…？」

これが、シャークんへのお返し。

シャークんがくれたチョコ（愛）に返せる、チョコ（愛）の代わり。

２人の間で沈黙が落ちる。

正確な時間は分からないが、俺にとっては至極長い時間に感じられた。

その沈黙を破ったのは小さな嗚咽だった。

シャークんの方を見れば、彼は新緑の瞳から大粒の涙を零して、声を殺し泣いていた。

😊「嫌、だったか…。」

やっぱり早すぎたか、嫌だったのか。

彼は俺と同じ気持ちだと思っていたが、それは俺の勘違いだったのかもしれない。

嫌なのに、指輪を受け取ってもらうのは図々しすぎる。俺はそう思って、再び 彼の左手をとった。

しかしシャークんは、そんな俺の手に指を絡め、所謂恋人繋ぎというものをする。

🦈「嫌なわけ、ないじゃん！！」

😊「えっ、だって泣いてるし…」

🦈「嬉し泣きだよ！！ばかっ！！」

今度はシャークんが俺を引き寄せ、そのまま俺の胸に飛び込む。

俺の思考は考えることをやめ、ただただ泣き続けるシャークんを抱きしめ返すことしか出来なかった。

と思えば、シャークんは己の体を俺から離し、真っ直ぐな瞳で俺を見つめる。

🦈「ほんとに、スマイルは俺でいいの？」

😊「当たり前だろ、シャークん以外ありえない。」

🦈「かっこよくもねーし、可愛くもねーよ？」

😊「んなわけないだろ。シャークんはかっこいいし可愛いよ。」

🦈「本当に俺のことずっと好きでいてくれるか？ 」

😊「死ぬまで愛してやるよ。」

シャークんの頬に手を添え、零れ落ちる涙を拭う。

彼は笑った顔の方がいい。泣いているよりも、幸せそうに笑っていて欲しい。

😊「俺と、婚約してくれませんか？」

🦈「…喜んでっ！！」

今度は俺から彼の体を抱きしめる。 彼も俺の背中に手を回し、それを受け入れてくれた。

あぁ愛しい。

こんなにも愛しい彼女を離すわけ無いだろ。

🦈「スマイル。」

😊「なんd──」

唇に柔らかいものが触れる。ちゅっ、と可愛らしいリップ音と微かな温かさを残して、彼の唇は離れていった。

🦈「お返し、ありがとう。」

😊「…！どういたしまして。」

俺からも唇を重ね、再びリップ音を鳴らす。

次こそは本物の指輪を渡そう。

彼の指に似合う、俺のものだという証を。

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📕「あれ？シャークん、ネックレスなんてしてたっけ？」

🦈「ん？あーいいだろこれ！」

🎤「良かったじゃんスマイル。」

😊「まぁな。」

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あとがき

Happy White Day !!!

続き書けましたー！！！

😊×🦈「バレンタイン」の最後に書いてあった

『一ヶ月後、スマイルから幸せなお返しが貰えるのはまた別のお話。』

の『別のお話』ってやつです！

前作を見てくださった方に伝えきれませんでしたが、😊→(→→→→)←🦈なので実質５倍返しです((

🦈さんのかわいいバレンタインを見たい方は先程出てきました『😊×🦈「バレンタイン」』 をご覧下さい！！

今日はここまで、リクエスト募集中です！

(寄りはあるけど)箱推し＆地雷無しの人間なのでなんでもOKです👌

※ほのぼのだととーっても喜びます。 そうでなくで喜ぶけど。

それではまた次回作で！！