日本(ビジュアルはにゃぽん) と 韓国 メイン
ともに女性のため、ほぼ百合
嫉妬や憎いって言う心は有るけど恋愛的な感情がどちらも有る
学パロイメージ
日本視点
我が家…というか、私の一族?は、男子ばっかりだったらしい。だからか、珍しく女子として生まれた私は昔から可愛がられてきた。
何をしても”かわいい”。何をいっても”偉い”。そうやって甘やかされて、褒められて、肯定されて生きてきた。否定する存在はいなかった。そのせいだろうな。いつしか、”私が世界で一番かわいい存在”だ、って思い始めた。
そんな事をつい最近、”あの子”に会うまではずっと思ってたくらいだ。
高校生になってクラスも決まって高校生活を、青春を謳歌してやろうって、恋愛とかもしたいって思ってた。私はかわいいから絶対、モテるって思っちゃってた。でもね、あの子………いや、韓国をひと目見ただけですぐにわかった。長くて綺麗な睫毛の下に覗く赤と青の双眼に見つめられた時、不思議と目が離せなかった。普段は無表情だけど………、、ひとたび笑えば周りに花が散る…それくらいかわいかった。スタイルもすごく良くて…悔しいけど、負けた…って思った。悔しいけどね。
そんなにかわいい子を皆放って置かなかった。当たり前だろうな……、、
韓国はすごいモテてた。ほぼ毎日告白されてたくらいだ。
私はそれが羨ましくて、ずるくて、憎かった。
もう、見た目で勝てるとは到底思えなかった。だから勉強で、頭良くなって、”特別”になろうって思った。猛勉強して、学年1位を取れるくらいに勉強沢山した。そうしたら皆すごいかっこいいって言ってくれた。それでも、あの子への憎悪はまったく消えなかった。
あの子の事は嫌いだった。でも、あの子が告白される姿を見るたびに胸がちくり、と傷んだ。
私にとってあの子は世界一嫌いで世界一好きな人だ。
韓国視点
昔から自分に自信が無かった。頭もそんなに良くないし、見た目も普通って思ってた。私の事を褒めてくれる人がいなかったから。
親の諸々の事情で学校はほとんど行ってなかったけど、ほぼ奇跡で高校に入学した。その時はすごい怖かった。馬鹿にされるかもって思って。でも、皆褒めてくれた。見た目だけは。かわいい。綺麗。頭の悪い言葉で、何度も何度も褒めてくれた。笑顔がかわいい。目が綺麗って。
あんなヘッタクソな笑顔がかわいいわけない。笑い方なんてわからない。周りに馴染めるように極力それっぽい笑顔をするだけ。
目だって…、私は嫌い。兄弟や、親を思い出すから。
私なりに頑張ったのに。褒めてほしい所は誰も褒めてくれない。なのに、褒めてほしくない所ばっかり皆褒める。
ずっと勉強した。小さい頃から。でも、たいして頭が良くならない。それなのに簡単に学年1位を取るあの子、…日本が羨ましくて、腹ただしかった。ずるい、って思った。でも少し、尊敬してる気持ちも有った。
私が何年も何年も勉強してるのに中々上達しない。それなのに簡単に頭が良くなったあの子の凄さは誰より理解してる。それに、それは私だけが知ってれば良い…。
私にとって、あの子は世界一嫌いだけど…世界一好き…かもしれない…。
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