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長尾side
『最近、してない、』
流星『そーなんや。』
駿佑と付き合って早1年。
最近エッチしてないどころか相手もしてくれない。
『なーんーでー、泣』
恭平「倦怠期か〜?」
『なにそれ、』
僕の家に来て唐揚げやきんぴらごぼうを食べに来ることもピッタリとなくなって寂しい。
恭平「倦怠期ってのはなー、」
流星『いや、でもあのみっちーやで?絶対ないやろ。』
西畑「うん。あの独占欲強めのヤンキーくんがね。」
『元ヤンキーだけどね。』
恭平「じゃあ、なんでやろ。」
流星『やね。』
ピコンっ
『高橋くん、メール』
恭平「お、噂をすればみっちー。3時から空いとる?って。髪切って欲しいらしい。」
流星『そこで聞いたら。』
西畑「俺から聞こうか?色入れなあかんし。」
流星『じゃ、俺らは待機やね。』
『りゅーせーくんの部屋〜!』
流星『おう!おいで!』
3時
西畑「最近謙杜とはどーなん?」
さりげなーく大吾くんが聞いてくれた。
「普通です。」
恭平「そーなん?良かった。」
西畑「謙杜1人にとかさせとらんよな?」
「大丈夫ですよ。」
嘘つき。駿佑の嘘つき。
流星『次は作戦2でいこう!』
僕は、高橋くんにメールを送った。
“駿佑に夜何が食べたいか聞いてみて!さりげなくね!”
『よし。』
恭平「おけ。」
こっちを向いて親指を立てる高橋くん。ないす!
恭平「昨日さ、俺ハンバーグやってん。でさ、今日何食べようか悩んどるんやけどみっちー何がいいと思う?」
「俺は今おでんが食べたい。」
恭平「お前今夏やぞ!?」
「wwww」
くそぉ、作戦3か、
次は大吾くん
“大吾くん、今一番ほしいものを駿佑に聞いてみてください!”
西畑「!」
こっちを向いてドヤ顔する大吾くん。
西畑「なぁ、聞いてや、今度さ、俺と流星が付き合った記念日なんやけど何あげたらええんかな?みっちーやったら何が欲しい?」
流星『はぁ!?俺ら付き合ってないけど(小声』
「んー、俺はもらう側やなくてあげる側やから逆に聞きたいっすね」
西畑「じゃ、じゃあ!みっちーは謙杜にあげるとしたら何あげる!?」
「指輪?」
恭平「結婚は早いで?」
「先にとってて何が悪い!」
恭平「いや、別に」
「先にとっとかなあかんねん、おれ不器用やから。謙杜を守るんは、1番は指輪やと思うんよ、」
恭平「なんで、?」
「は?」
西畑「じゃぁ、なんで謙杜と最近あのリア充カップルしとらんの?」
「なんで、」
流星『聞いた。謙杜から。』
「流星くん、」
流星『謙杜な、あんたが思ってる以上に辛いねんで?みっちーと一緒に居たいらしいで?』
「……でも、」
流星『“最近、僕が作った唐揚げもきんぴらごぼうも食べてくれん。”って。』
「ッ、」
流星くん、もういいよ。
駿佑のあの顔、怒ってる。僕なんてもう眼中に無いんだ。
分かってたよ、バカ。
「最近怖いんです。」
「俺が謙杜に好き好きしすぎて謙杜の成績が下がったりヤンキーと絡んどるあの子は悪い子やって思われたりせんか。心配なんです。」
『嘘つき…。』
全然相手してくれない。
人に見せるいい顔や。
エッチもキスもハグもずっとお預けやよ?
もう嫌だよ
「謙杜が、苦しんでしまったらダメやから。少しづつ謙杜から離れいってるんです」
恭平「それは思い込みやで?」
「へ?」
恭平「謙杜は毎日のようにうちに来て、話しとった。みっちーのこと。」
西畑「“今日駿佑が90点とったんよ!”とか、“駿佑が寝てる顔がラジュレそっくりやった”とか毎日。」
流星『謙杜の話題は全部みっちー。』
「謙杜、」
西畑「みっちー、謙杜を守れるんはあんたしかおれんねんから。死ぬ気で守れ。」
「はい。」
流星『……謙杜おいで?』
ここでいってええの?僕邪魔ちゃん?
「謙杜……!」
『駿佑、』
ぎゅっ、
『バカぁ、駿佑のばかっ、!』
「ごめんな?謙杜。大好きやで?」
『僕もっ、ずっと一緒にいて?』
「謙杜、来て。」
「手、出して。」
スッ…
『これって、』
西畑「きゃー!」
はめられたのは左手の薬指。
「俺、不器用で効率の悪くてバカやけど、謙杜は死ぬ気で守る。やから、」
『うん、』
「俺と一生一緒にいてください。」
『はいっ、!』
西畑「まだ高二やぞww」
恭平「さすがみっちー。」
流星『かわちい♡てか大ちゃん、俺大ちゃんと付き合ったような記憶ないから』
西畑「はい。ごめんなさい、」
『駿佑、大好き』
ありがとうございました!