第56話
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青視点
赤「いや…、なんっで……、」
白「……」
初兎の手に握られてたのは、『カッターナイフ』
それを、首に当てようとしているのだろうと即座に思うのは状況と初兎の言い方で分かってしまう。
こんなの、分かっても誰も得しないやからな…、
赤「…理由だけでいいからさ…っ」
白「……辛かった、…」
白「生き甲斐なんて…まるでなかった」
白「だけど…居場所をくれた…、
これが”幸せ”なんだって、思った…、
けど、駄目だった…ッ」
青「…だめ…だった…?」
白「…、過去を言えると思った…、
そしたらな…ッ…みーんな…傷つけちった…」
白「…なのに…、まだ、居てくれる…、ッ」
白「…また…、今度こそは…、
笑顔で居られるって……思ってしまうんよ…ッ」
白「…そしてまた…、傷つける……」
白「…それなら…どん底まで……逝った方がましやねん……」
赤「……ッ」
白「…まぁ…そうした矢先にまろたちが来たんやけど…」
白「部屋…出とったほうがええで
服が汚れるかもしれんし…」
白「…サヨナラするときのコツ…
最期は笑顔で……」
赤「…ッ!?」
赤「ま、まろ…っ(小声)」
ギュゥッッ
靑「頑張ったなぁ……、」
白「…ぇ……、」
靑「えらいえらい…、」
赤「……」
靑「でも…勝手に消えようとすんなや…」
靑「…消えるなら…、夢を果たしてからにしようや…、」
白「……」
靑「…少なくとも…、それからでも、遅くはない」
靑「それに…お前が死んだら英語ラップが上手く作れんようになるからなぁ…w」
赤「…」
ギュッウゥッ
白「…、!」
赤「…初兎ちゃんは、強いんだね…、」
白「…強く、ないよ……、弱いから…、失いたくないんや…、」
赤「…そっか…、」
赤「でもね…、“頼れ”なんて言わない…
“死ぬな”なんても言わないけど…、
今は…、今だけは…、ここにいてほしい…、」
赤「……わがまま…かな…、?」
白「……ううん、……」
白「すごく…、温かい…、ポロッ」
赤「良かった…」
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