Prolog
「愛して」なんて、言えるはずない
「ねぇコウくん、行かないで、」
私はそう呟いた
彼は何も喋らない
私は何をしてしまったのだろう。
たった1回の出来心で生きがいを失うなんて、
そんなこと、するつもりがなかった。
だってコウくんが大好きだから、なのに、
どうして…………どうして?
自分は自分であるはずなのに
どうして意に反したことをしてしまうの?
私は
イシカワ ハナミ
花のように美しく、愛されて欲しいと付けられた名だ
まぁ、見事に愛されてはいないが、
親は暴力を振るい、学校ではいじめられ、やっとできた彼氏は浮気
そんな中育った私は……
「なんで生きてんの?ww」
「話しかけてあげてるだけ感謝しな?」
「上靴捨てといたからww、お礼の言葉は?ww」
「………はい、……ありがとうごさい…ます。」
そんな会話、いじめっ子たちの言葉が私に刺さる
辛かった、けど、家にいるよりマシだ
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8月25日(日)
制服を破られた、死ぬしかないかな、
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8月26日(月)
学校に行けなかった、親には「金払ってんだからな!」と叩かれた。
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明日、自 殺決行日だ
屋上。何もすることがないのに、何かを待っている。
もう飛ぼう、そんな時
扉が開いた、そうだ、そういえば、今は丁度昼。
ご視聴ありがとうございました
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