緑谷said
寧「目、、、?いや、これは泣いたからで、、、」
切「いや、そうじゃなくて、、、、」
泣いたことで赤くなった、というか、瞳の部分が真紅に染まって―――、
首を傾げて僕達を見た寧々ちゃんは、焦点を足元に合わせて目を気にする
そして――――――
寧「ぅ゛、うぅ、、、、ぁ゛、!?」
『!!?寧々ちゃんっ!』
途端、かっちゃんから落ちて頭を抱え、その場に蹲った
思わず支えようと肩を抱えた瞬間、
『――――――っ、!!?』
切「!?おい緑山でどうした!?」
ズキ、、、、ンッ、、
なんだ、これ、、、、
頭が痛い、、、、痛いなんてもんじゃない、、、、、!
血管という血管が肥大して逆流しているような、、、、なんだこれ、、、!?
〔ごめんなさい、、、、〕
『――――――、!?』
どこからか、小さな女の子の声が聞こえた気がして
勢いよく振り向いた僕は、人混みの中でその声の主を探した
頭痛はいつの間にか、治まっていて
〔私のせいで、、、、ごめんなさい、、、、〕
『どこ、、、、どこにいるの!?』
切「おい緑谷!?お前マジでどうした!!」
『えっ、いや、、、、、だって今女の子の声が―――』
〔パパ、、、、ママ、、、、行かないで、、、、〕
どこ、、、どこだ!?
おかしい、何かがおかしい
こんな呟きのような、消え入りそうな女の子の声が、人混みの中で鮮明に聞こえるのは―――。
〔寧々、立派なヒーローになるのよ、、、、〕
『―――――――――寧々、、、?』
まさか、、、この、声って、、、
寧「ぅ、、、、、あ゛ぁ!!」
パシッ!!
『!?』
寧々ちゃんはもがきながら、肩に振れていた僕の手を振り払った
同時に、女の子の声が聞こえてこなくなって
寧「ハァ、、、、、ハァ、、、、、ハァ、」
小刻みに肩を上下させた寧々ちゃんのメモ、いつの間にか元に戻っていた
飯「寧々くんっ、無理に立つな!今病院に―――」
寧「ダメ、、、、」
切「!?」
〈ヴィランはたった1人!!街を壊し、平和の象徴と互角以上に渡り合っています!!〉
『!!』
モニターに映し出された、オールマイトが戦っているライブ映像
押されている、、、、
寧「お願、い、、、、最後、まで、、、見たいの」
飯「何を言っているんだ!!立っているのがやっとだろう君は!」
切「白虎!気持ちはわかるけど今は―――」
爆「・・・」
よろよろと立ち上がる寧々ちゃん
かっちゃんはそれを見て、静かに寧々ちゃんの前にしゃがみこんだ
爆「乗れや」
寧「・・・」
爆「はよしろ俺だって見るわ」
『、、、、、ありが、と』
かっちゃんに身を預け抱えられた寧々ちゃんは、体から血が滴り落ちていた
かっちゃんはそのまま立ち上がり、モニターを見上げた
寧々ちゃんが言い出したら聞かないことは分かってる
僕たちも同じように、モニターを見上げた
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