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「君とまた、明日の空を眺めたい。」
君と出会ってから、僕は変わった。変われた。変われた気がした。
もっと。もっともっと思い出作りをしたい。
だからね、ちゃんと君とまた、明日の空を眺めたい。
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「 あのさ、その面でよく私に告白できると思ったよね? 」
勇気をもって、僕が好きだった人に告白した。
「 ていうか、なにそれ、告白の仕方有り得ないんだけど?(笑) 」
彼女は僕に、罵倒を浴びせてきた。
いつの間にか僕は一人だった。放課後の屋上で。
「 、、、何がいけなかったんだろう。 」
あぁ、泣きそう。僕は世界が大嫌いだ。理不尽であふれているこの世界が。
「 、、、 」
僕は涙があふれた。嗚咽もしている。こんなみっともない姿を見られるのは恥だ。
ガチャ__
まずい。誰かが来た。
「 、、、なにしているの? 」
声をかけてきた。最悪だ。僕は急いで、顔を俯いて泣くのをこらえた。
「 、、、なにもないよ。 」
「 嘘だ。涙あふれてるじゃん。なんかあった? 」
ドキッとしてしまった。しまった、うまく隠したつもりなのに。
「 別に、どうってことないよ。 」
「 え~?絶対何かあったんじゃん。 」
そういって彼女は僕の顔をつかんで目線を合わせる
「 、、、ほら、泣いてる。 」
「 、、、ほんとに、なんもないから 」
「 なんもなくないよ。 」
僕の言葉を遮るように言った彼女。どうして僕なんかに構うんだ。
「 お話、別に言わなくてもいいけど、言った方がすっきりするし、ね? 」
「 僕の話を聞いても、何かしようって思わないでしょ。 」
「 思わなかったら、声もかけてないよ。困ってるし、放っておけるわけないでしょ。 」
その言葉を放った瞬間、僕の心のどこかが、動いたような気がした。
初めて会う、初めて見る顔の、女の子に。
そこから、僕は泣きそうになりながらも、すべての事情を話した。
「 ふぅん、、、。そんなことが、、 」
「 それをさっき起こったんだ。 」
「 告白って、、、。結構勇気いるのにすごいね。私じゃ絶対無理!告白されなきゃ無理! 」
笑いながらそう言った。
「 ぐいぐい行きそうなタイプだと思ってた。意外。 」
「 え~?そうかなぁ? 」
「 うん。 」
どうしてだろう。彼女と話していると、すごく気が楽っていうか、、、。
「 そういえば、お名前なんていうの? 」
「 僕は、林優斗だよ。優しいの優に、ちょんちょんつけて、、、、 」
「 なにそれ~!(笑) ちょんちょんがわかんないよ! そっかぁ。優斗君ね。 」
「 君は、、、? 」
名前が知りたい。君の名前はなんていうの、、、?
「 ん~? 私は、藍花アル。藍色の藍に、お花の花。アルはカタカナ。 」
僕はひどく驚いた。
「 え? 日本と外国のハーフ、、? 」
「 いや?正真正銘日本人。外国の血はありません! 」
そう言いながら、胸の手前でばってんを作るアル。
「 いやでも、、アルって、カタカナだろう、、? どうして、、? 」
「 わかんないけど、まぁ、星の最初のつく名前だって。 」 
「 どーゆーこと? 」
「 ん~、、。例えば、アルタイル、アルファルド、アルクトゥース、、とか。全部星の名前の最初にアルがつくでしょ? 」
「 確かに、、? 」
「 多分それ 」
僕たちは面白おかしく笑った。
「 多分それって、、、。確証ないってこと? 」
「 まぁまぁ、名前の由来とかどーでもいいからさ 」
そこからが、僕の運命を変えた瞬間だった。