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「返事、聞かせてほしい」
放課後、拓真にそう言われたのは、それから三日後だった。
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「…はい」
音は少しだけ息を吸う。
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断るつもりだった。
ちゃんと考えたつもりだった。
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でも——
「まだ、迷ってます」
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気づけば、そう答えていた。
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拓真は少し驚いた顔をして、それから優しく笑う。
「そっか」
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「無理にとは言わない」
「でも、ちゃんと考えてくれてるなら嬉しい」
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その言葉に、胸が少しだけ締まる。
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(いい人だな…)
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そう思う。
だからこそ、余計に迷う。