有馬side
最近、アクアの視線が怖い。なんていうか…分からないけど、ずっと見られてるのを感じる。その視線に耐えられなくて、事務所に行く時はアクアに会わないように時間をずらしている。問題は学校なんだけど、幸いな事に学年が違うからなんとかなってる。
有馬)…でも、それも終わりみたいね
下駄箱に入っていた1枚の手紙。綺麗な赤色の封筒には、私の名前とアクアの名前が記されていた。
有馬)間違いなく告白……で合ってるわよね?
自意識過剰ではない。過去に数回程度だけど、告白をされた経験はある。だけど、アクアが私に好意を寄せているとは思わなかった。いや、気づきたくなかったのかもしれない。
あの瞳はそんなんじゃない。
恋だなんて可愛らしいものじゃない。
あれは、執着心。依存よ。
有馬)っ、困ったわね……
現実逃避をするように呟いた時、私は気づいた。いや、気づいてしまった。
声が、震えてる。極寒の場所にでもいるかのように、震えている事に気づいてしまった。
有馬)っ、あぁ……!
メムに相談したい。社長に助けを求めたい。ルビーにアクアをなんとかして欲しい。
でも、ダメ。これは私とアクアの問題。だから、私がなんとかしないと……!
アクア)有馬、俺と付き合ってくれ
ついに、アクアに告白されてしまった。私は目を合わせないようにしている。合わせなくても分かる。アクアは断られるのを全く考えてない。
『私の気持ちを考えてない』
有馬)……悪いけど、付き合うつもりはないわ
言った。言い切った。
アクア)…そうか
あれ、意外と引いてくれた……?
有馬)じゃあ──
アクア)なら、仕方ないな
疑問を浮かべる前に、私はアクアに押し倒された。といっても、背にあるのは地面ではなく壁だから、実質壁ドンなんだけど。
有馬)アクア…?
アクア)少し眠っててくれ
嫌な予感がし、抵抗する。でも、やっぱりアクアの方が力が強くて、体力を消費するだけだった。ハンカチに染み込ませた睡眠薬を無理やり嗅がされ、私は意識を落とした。
最後に、アクアの謝罪が聞こえた気がした。
アクアside
俺も堕ちたもんだなと、どこか他人事のように思う。目の前にはぐったりとした有馬。服は全て剥がされているだけでなく、手足は鎖で拘束され、身体のあちこちに痣ができている。
ひとつ言わせてもらうが、痣を付けたのは有馬自身だ。何度もここから脱出しようとして暴れていたから、自然と傷も増える。
アクア)ただいま
反応はない。それに意識があったとしても、睨まれて終わるだろうな。
じっくりと、分からせていけば良い。有馬は俺の所有物。俺が死ぬまで傍にいればそれで良い。残念ながら有馬への想いでも、俺の復讐心を沈めることはなかった。俺が死んだら解放してやる。その為の準備はするつもりだ。
俺はそっと首筋にキスをし、その場から離れた。
『首筋へのキスは、支配欲』
リクエストして下さった方【有馬かな様のトリコ♥さん】
リクエストありがとうございます!アクア攻めは地雷でしたので、上手く創作できたか分かりませんが、それなりには……はい。
俺の地雷は誰かの性癖…これは世の理なのである。
( ’-’ )…ッスー
コメント
3件
なりきりしよ!あそこのコメント欄で待ってるよ!
┏┛墓┗┓<ありがとうございます
アッ…… 無事昇天†┏┛墓┗┓†