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暗闇の中、あなたはただ真っ直ぐに歩いている。「いつまで歩けば…」そう言いかけ足を止めたが、折れそうな心を支えるようにつぶやく「…大丈夫絶対たどり着く」少しの静寂の中また足を進めて歩く「私は大丈夫、私は大丈夫、私は大丈夫」弱気な心を震わせるように、何度も言い聞かせる。「わたしは!」目の前にあるのは光、手を出せば届きそうで息をかければ吹き飛びそうな弱々しい光「ひか…り?」「あった!私は!わたしはわたしは帰れるこの腐った現実から!私だけ!うっ!」その光に包まれ少しの静寂が訪れるそしてぼんやりと部屋の中にあなたはベットの上で横になっている「ここは?」辺りを見回すと白く清潔な部屋「私は帰ってこれた?…でもここはどこ?」周りを見ているうちに窓を開ける「部屋もベットもある…なども外も何も変わらな…」窓の外を見ると今にも小鳥の声が聞こえてきそうな綺麗な景色が拡がっていた、しかし下をのぞき込むと、まるでそこだけ切り取られたように、その場にはとても不自然な黒い穴が広がっていた。「また穴だ…なんで…なんで!私はまた!」少し取り乱し、不安が襲ってくる。「…私もう帰れないのかなぁ」その時大丈夫!と声がしたような気がした。「え…あみ…いや都合がいいよね、恨んでるはずだもん私あなたに酷いことしたから…だから今のもきっと錯覚だよね…大丈夫なんて聞こえるわけないよね…」少しづつ感情が溢れてくる「ごめん、ごめんね…私が私が…私があなたを…」明るいくとても静かな部屋のすみであなたがないている。すると先ほど閉まっていた全ての窓がいっせいに開き暖かい風があなたを包む。「え?…風が…窓が全部空いてる…」少し背中を押されたように思いがにじみ出てくる「私できるかな…まみに合って謝らなきゃ!」決心が着いた時、扉の向こうからゆっくりとこの場におよそ似つかわしくない黒い影が迫ってくる。「きえて!私はもう逃げない!」部屋の中至る所が黒い影に変わっていく「まみまってて!私今からいくから!」あなたは黒い影立ちを振り払い、窓の外の奈落へ転落した。
目が覚めると横たわるあなたの隣にはまみの姿があり優しい声であなたがつぶやく「まみ…久しぶりだね…」「私あなたに言わなきゃ行けないことがあるの…」朦朧な意識の中、か弱くただしっかりとした口調であなたが言う「私追いかけてきたの…まみが好きだから!」不思議と体が軽くなり口調もはっきりと喋れるようになる。「まみ…まだまだ話したいことが沢山あるんだ!でもさその前にかけっこしない?」無邪気で少しイタズラ好きなあなたの笑い声が、空に拡がっていく。