ー第8話ー
私がヴィラン連合に戻ってからひと月が過ぎた。
『あー暇!』
私はソファに身を投げだした。
ここはヴィラン連合の拠点。
今日は特にすることもなく、みんな好きなことをやっている。
トガ「ですねぇ。」
荼毘「暇人かよ。」
『はぁ?暇人に暇人って言われたくないね。』
荼毘「俺はどうやったらお前を殺せるかを考えるのに忙しいんだよ。」
『なにそれ。荼毘が私に勝とうだなんて、一億年早いわ。』
すっかり私はヴィラン連合に溶け込まれていた。
ードンドンドンー
宅配の方「すいませーん。宅配でーす。」
『あ、私出るよ。』
私はドアを開けてにこやかに笑った。
『ありがとうございます。』
青年は「これすごく重いですね。何が入っているんですか?」と不思議そうにいった。
私は「さあ?死体とか?」と言って、そのボックスを片手で受け取った。
青年はすごく青ざめた顔をしながら「あ、ありがりとうございましたー…」と走って去っていった。
弔「珠洲は誰にでもいたずらをするよね。」
『人のあの顔は最高だよ。で、この中身何?』
トゥワイス「知らないのかよ。」
私は床にどさっとでかい段ボール箱を置いた。
トガ「弔くんが頼んだんですかぁ?」
弔「そうだよ。“最強”をつくるための道具。」
『…!』
荼毘「その最強ってのはどうやってつくるつもりなんだ?」
兄が言っていた“最強をつくる”。
つくるとはどういうことなのか私も全く理解ができない。
兄は何をするつもりなのだろうか。
兄は幸せそうに笑った。
弔「それは俺と珠洲のお楽しみだよ。ね?」
いきなり振られてちょっとびっくりしたが、私は笑って
「うん」
と言った。
ー一方英雄高校ではー
相澤「あいつ…弔と何か因縁があるんですか?」
オールマイト「それが…だな。まだ誰にも言ってない極秘情報なんだが、相澤先生には教えておくよ。」
オールマイトは相澤が想像していた事よりもはるかに上を超えた答えを言った。
オールマイト「あの子は、柄木珠洲は
死柄木弔の実の妹だ。」
相澤「……は?」
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