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すぃ໒꒱· ゚:@こおり
9
#noya
凜寧.
845
ぱぅ。
4,375
【 高温 】
シェアハウスでは、二人きりになることが難しかった。
朝は誰かがキッチンにいて、昼はリビングに人が集まり、それが夜まで続くことなんてざらで、常にどこからか笑い声が聞こえてくる、にぎやかで暖かいを絵に書いたようなそんな状況だった。
「tt今日ちょっと話せる?」
久しぶりに数人でまとまって取った夕食後、jpがそう声をかけた。
「ん? ええけど」
「ありがと。じゃあ、あとでね」
けれどそのあともお互い誰かに呼ばれ、二人で話す時間はなかなか来なかった。
気づけば時計は午前一時を回っている。
「tt、もう寝ちゃったよね…」
ようやく家の中が静かになった頃、jpが廊下へ出るとちょうどttと鉢合わせた。
「……jぁp?」
「tt」
二人とも、思わず照れくさそうに笑う。
「まだ起きてたん?」
「うん。ttこそもう寝ちゃったと思ってた」
「あ、えっと、水…飲みに来た」
「そっか」
少しの沈黙。
それから、jpが小さく笑った。
「……ちょっとだけ、外行かない?」
「外?」
「うん。さっきの…」
その言葉に、ttは少し緊張したような表情をしたあとゆっくり頷いた。
二人だけでこんな時間に外出なんていつぶりだろう。
少し涼しくなった夜風が頬を撫でる。
住宅街の中にポツンとある小さな公園、灯がひとつと紙が貼られたすべり台、使われて無さそうな鉄棒がある。その向かいのベンチに並んで座る。
「……やっと話せるね」
「うん」
「最近、全然こういう時間なかったもんね」
「うん…」
ふと隣のttを見ると、伏し目がちな瞳と長いまつ毛。その横顔に、jpの心臓が跳ねた。
「今日、話しておきたくて」
「…何?」
「ずっと言いたかったこと」
その言葉にttの指先が少しだけ強張る。
jpは、一度だけ深く息を吐いた。
「俺さ、ttのこと……」
「ずっと見てた。
みんなといるときも、笑ってるときも、誰かを助けてるときも、ああ落ち込んでるなってときも」
早口にならないように、ゆっくり言葉を紡ぐ。
「気づいたら、目で追ってた」
「最初は大事な仲間だから。って思ってた」
「でも、違った」
jpはベンチから立ち上がり、隣でうつむいているttの目線に会うように目の前に座るとttの長いまつ毛に守られた水分量の多い瞳をまっすぐに見つめ直した。
「ttが他の誰かと楽しそうにしてたら嬉しいのに、ちょっと寂しくなって。
困ってたら放っておけなくて、
何かあったら、一番に俺に話してほしいって思って、
弱いとこもさ、俺だけに、見せてくれたらいいのにって」
言葉にすればするほど、胸の奥に溜め込んでいたものが溢れてくる。
「……俺ね、ずっと
ttのことが好きだった」
ttの大きな目から大きな涙の粒がこぼれる。
少し顔を上げて、いつもの姿からは想像出来ないほどの弱々しい声で小さく笑う。
「……おれも…」
「え?」
「おれもずっと、jpのこと、好きやった。」
その瞬間
jpは前のめりになりttを強く抱きしめた。
「……ぅわっ」
突然のことにttが小さく声を漏らす。
jpの腕が、ttの背中にぎゅっと回る。
今まで言えなかった分まで。
今まで我慢していた分まで。
大切だという気持ちを全部伝えるみたいに、強く抱きしめる。
「ん…」
「ごめん。なんか……嬉しくて。たまらなくなって」
「jぁp、もう少し、こうしてて…」
離れようとするjpの体を引き留めてその体温を感じながらttもjpの背中をそっと抱きしめる。
「好きだよ、tt」
不安をかき消すようにjpは落ち着いた声色で静かに、何度も呟く。
それに応えるようにttはjpの背に回した腕に力を込めた。
「知らんかった。jpってこんなにあついんやな…」
「…うん…ttも…」
END.
コメント
2件

すっごくストーリーがまとまっててとても素敵です…ඉ́ ̫ ඉ̀♥ イラストも本当にお上手ですし、ふたりの心情がすごく綺麗に現れていて…、本当に大好きです> <♡