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最後の夏、二つの影 解説
とても長い解説です
文字が沢山並んでいるので、少しずつ読むことをおすすめします
ゆっくりで大丈夫ですので、読んでいただけると、より作品が楽しめるかと…
この後に詳しい解説乗っています
始めに、ざっくりとまとめ
こさめちゃんは去年の冬にすでに亡くなっていた
これは、すっちーとなつくんが体験した夏の不思議な思い出となる
こさめちゃんの曖昧な正体に、徐々に違和感を持つようになる二人、
として書きました
なつくん目線
すっちーとの二人主人公
、
タイトル回収
タイトル 最後の夏、二つの影
最後の夏
こさめちゃんと二人が出会って出来た、たった一つの(最後の)思い出(夏での)
また、単純に二人の高校生活最後の夏でもある
二つの影
赭瑞翠と書いてあるのに、二つしか影が無いことの違和感
こさめちゃんはすでに亡くなっているので、影を持つ人は生きているなつくんとすちくんの二人の影二つのみとなります
、
こさめちゃんが亡くなっている事の匂わせ
こさめちゃんの違和感
森に行こうとすっちーが提案した時の反応
「…、森ッ、行きたい!」
と、こさめちゃんは言いました
一見、こさめちゃんが森に行けるんだ!と子供の様に喜んだとも、とらえられますが…これは一瞬躊躇していたんです
その理由は、
玄関横の庭に積まれた花束
森ではしゃいでいたこさめちゃん
お母さんの「こさめは去年の冬に、」
と言う発言
この三つと共に説明します
まず、お母さんが言ったこの言葉
実は作中には「冬」という単語は二度出てきています
この言葉は二度目、一度目はなつくんの言葉です
森は涼しい、と言いながら一人森を駆け抜けていくこさめちゃんを横目に
「夏は暑さが少し和らぐ程度、
そのかわり…冬になると とても寒い
たまに川が凍ったりする事もあるくらいには、」
と言う発言
まさに、なつくんが言ったこの言葉の通り
こさめちゃんは冬に森で起こった川の凍結による事故で亡くなりました
こさめちゃんは昔からよくこの森で遊んでいた
そのため、森の事を良く知っている
木々がたくさんある森の中を爽快と駆け抜けていました
逆に、こさめちゃんは昔から森でよく遊んでいたからこそ、母親も帰りが遅くともそこまで心配はしていなかった…
という裏設定もあります
…遅れて発見された場合、本人だと証明するためには容姿なども重要ですが、
何より制服は手掛かりとなると思います
息子の行っていた学校の制服となれば、母親はより鮮明に記憶に残るでしょうね
→すっちーとなつくんがこさめちゃんの家を訪問し、母親と会った時
こさめちゃんと同じ中学の二人はもちろん制服を身に付けていた
そのため、二人と会ったばっかの母親は動揺していたので会話が鈍かった
こさめもその中学だったわ→今は亡くなってしまったため、もう姿は無い
そうだったのね、こさめと遊んでくれてありがとう→亡くなってしまった息子が家に連れてきた子達、母親はこさめちゃんの意図を汲み取り、こさめちゃんの代わりにお礼を言った
玄関横の積まれた花束
こさめちゃんの亡くなった知らせを聞いて、
クラスメイトや中学の先生、
親戚などから貰った花束の山が庭に積まれていた
こんな感じです
更に細かい所だと…
「こさの事、見つけてくださいっ!」
と
「うん…雨乃なんて、居ないって…」
の、こさめちゃんとすっちーの発言は繋がっていて、
こさめちゃんの発言→もう自分は亡くなっているからクラスも何も無いけど、
ちょっとした最後の可愛い いたずら的な感じです
それを聞いて、学校中を探し周り
違和感を持ち始めたすっちー達
…そこから段々と気付き始める
という風になっています
これで全部になると思います
長い解説を読んでいただき、ありがとうございました
これを踏まえてもう一度見ると、少し見方が変わって二度楽しめるかもしれません
良かったら読んでみて下さいね
コメント
1件
解説回、じっくり読ませてもらいました。なるほど、そういう設計だったのか……と何度も膝を打ちました。「二つの影」に込めた意味——赭瑞翠と書いておいて影が二つしかない伏線、めちゃくちゃ好きです。森へ行くときのこさめちゃんの一瞬の間、お母さんの反応の鈍さ、花束の山。どれも「再読したときに効いてくる」仕掛けが丁寧で、作者さんの細やかな設計を感じました。解説という形で裏側を見せてもらえたおかげで、本編をもう一度最初から読み返したくなっています。ありがとうございます。この作品、本当に味わい深いです。
らび
52,434
八鮫
9,992
#Sxxn