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こんにちは!圖阿です!
前回からの続きです!
どうぞ!
・・・
💎side
突然、何人もの人たちが家にやってきて、僕たちは攫われた。
目隠しをされ、眠らされていたため、ここがどこで今が何時かも分からない。
目が覚めた時には、目隠しは外され、両手両足が縄で拘束されていた。
辺りを見回すと、りうちゃんと初兎ちゃんがまだ眠っていた。
僕は2人を起こした。
2人とも何処も怪我をしていないようで安心した。
🐇「…ッ…ここ……何処や?」
💎「分からない。けど、何処かの地下室だと思う」
💎「あそこに階段があるから、そこから登れば出られるかも…」
🐤「なら、この縄と鉄格子の鍵を開けないと」
💎「けど、問題は出たあとじゃない?」
🐤「確かに……ここから出られても、ここが何処か分からない以上………せめて、ないくんたちに連絡できれば」
🐇「それなら安心してええよ♪」
🐤💎「え?」
🐇「実は、家に助けを求めるメッセージを残してきたんよ」
🐇「後はらびまるが………きっと上手くやってくれとるはずや」
🐤「……ッ…らびまる……大丈夫だよね…?」
💎「…きっと……大丈夫だよ…!」
🐇「ウチらにはらびまるとゆうくんたちを信じるしかない」
💎「それじゃあ、とりあえず、この縄を
その時、階段から誰かが降りてくる音がした。
僕らは体を横に倒し、狸寝入りをした。
人攫い「どうだ…?そいつらは」
人攫い「…いや……揃いも揃ってぐっすりだ…」
人攫い「起こすか?」
人攫い「いや、まだオークションまで時間がある。変に起こして、商品に傷でもついたら苦労が水の泡だ」
人攫い「そのまま寝かせておけ」
人攫い「りょ〜かい」
そう言って、彼らは階段を登っていった。
🐤「オークション……って言ってたよね…?」
🐇「…オークション………らびまるが昔経験したことと一緒やな」
💎「まだ時間があるみたいだから、さっさとここから抜け出そう」
🐇「せやけど、どっから行くん?」
🐇「あそこの階段は上がった先にさっきの奴らがおるかもしれへんし…」
🐤「…………………!」
🐤「ねぇ、あの通気口は?」
そう言って、鉄格子の外にある通気口をりうちゃんは指さした。
🐇「…確かに……あそこなら、男の人は入れへん………いいんとちゃう?」
🐇「けど、どうやって縄と鍵を解くか…」
💎「縄は僕に任せて♪」
🐤🐇「?」
💎「……よっと…!」
僕は、縄抜けを使って縄を解いた。
🐤🐇「……えーーーー!!」
🐤「ほ、ほとけっちかっこいい✨✨」
🐇「あんなにしっかり縛られとったのに、どうして…??」
💎「実は、前にイフくんに簡単に縄を抜けれるやり方を教わってたんだ…♪…王子って言う身分だから、小さい頃は何度か誘拐されたことがあるらしくて…」
2人に説明をしながら、僕は2人の縄を解いた。
💎「よし…!…次はこの鉄格子の鍵だね…」
🐤「それはりうらにお任せあれ♪!」
そう言って、りうちゃんは傘の細工に使う器具を出した。
🐇「な、なんでそんなもん今持っとるん…???」
🐤「実は、攫われたあの時、傘の細工をしようと思っててたんだ」
そう言って、りうちゃんは鉄格子の隙間から腕を出し、鍵穴に器具を刺した。
カチャカチャ音を立てながらと探り探りやっていると、ガチャンっと音を立てて扉が開いた。
🐤「いっちょあがり♪」
💎🐇「すっごー!✨✨((パチパチ←拍手」
💎「りうちゃん天才!✨」
🐤「ふふん♪りうら手先は器用なんだよ」
🐇「ほな、早いとこあの通気口の中に入ろうや!」
僕らは薄暗い通気口の中に入って行った。
🐤「……これ…何処に繋がってるんだろう?」
💎「わかんないけど、とりあえずあそこから逃げることはできたし、何処かその辺で一旦外に出てみる?」
🐇「そうやな。一様誰もおらんか確認してから降りてみようや」
しばらく進んだ先に1つの通気口の扉があったため、人がいないか確認した後、僕ら3人は何処かの廊下に出た。
💎「………ここからどうしよう…?」
🐤「とりあえず、外に出られそうな場所を探してみよう!」
🐇「せやな!」
………タッ………………タッ……
🐤💎🐇「ッッ!」
廊下の奥から誰かが歩いてくる音がした。
急いで、直ぐ側の物陰に隠れた。
タッ……タッ…タッ…
段々と足音が近づいてくる…。
タッ…タッ…タッ
1人の男が僕らの目の前を通っていく。
その距離は数センチだろう。
廊下が薄暗いため、気づきづらいため、男はそのまま通り過ぎて行く。
そのまま行ってッッ…!!
カサッ…!!
…………?…かさ…?
…ッッッッッッ!!!???
僕らの足元にはゴキブリがいた。
💎「ギャッ
🐤「キャーーーーーーーッッッッ!!!!((泣」
僕が驚いて叫びかけた瞬間、りうちゃんが大きな声で叫んだ。
人攫い「…!…そこで何をしてる!!??」
🐇「ッ!バレてもうた!」
🐤「ご、ごめん2人ともッ!…りうらのせいで…」
💎「りうちゃんのせいじゃないよ…!」
🐇「そうや。それよりも、はよ逃げるで!!」
人攫い「待てッッ!!!」
ウチらが逃げた瞬間男が何かのスイッチを押し、警報が鳴り響いた。
全速力で走っていると、先程の警報を聞きつけた男たちが、僕らの前に立ちふさがる。
……………僕が…2人を守らないと……。
僕は、2人を自分の背に隠し、男たちの前に出た。
人攫い「お前ら、こいつらは大事な今回の目玉商品だ。絶対に傷をつけるな…!!」
💎「………………………」
人攫い「なんだ…お前…?女ごときが俺らに勝てるわけないだろう?」
人攫い「こいつからさっさと縛っちまうぞ…!」
そう言って、1人の男の腕が僕に伸びてくる。
🐤🐇「…ッ!…ほとけっち/いむちゃん!!」
💎「…大丈夫…((ニコッ」
僕は、目の前の男たちに殴りかかった。
まさか、女である僕にここまでの力があると想定していなかった男たちは1人、また1人と倒れていく。
そうして、全員を倒した後、2人に向き合うと…
2人は怯えきった顔をして、泣いていた。
僕は、改めて自分の状況を再確認した。
周りにいた自分たちよりも大きく、ガタイの良い男性が何人も倒れている。
その側で、手を赤く染めて立つ僕は…たとえ、姉妹だとしても怖いだろう。
………………やっちゃったなぁ………。
他人事のように思っていると、りうちゃんと初兎ちゃんが僕に抱きついた。
💎「………………((パチパチ←瞬き」
💎「……ふ、2人とも……???」
🐇「……ッ…お願いやから…1人で行かんといて…ッ…!」
💎「…!……初兎…ちゃん……」
🐤「……ッ…ほとけっち……僕らは姉妹なんだよ。だから…頼りないかもしれないけど、1人で頑張らないで…!」
💎「りうちゃん……。……怖く……ないの?」
🐇「何がや…?」
💎「僕………こんな…」
🐤「怖かったよ」
💎「ッ!」
🐤「何もできずに…ほとけっちだけに守らせて、ほとけっちがいなくなっちゃうかもって…!!」
💎「…………」
🐇「いむちゃん………いむちゃんがウチらのことを守りたくて、”あの時”以来ずっと頑張ってくれとったのをウチらは知っとる」
🐇「けど………ウチらはいむちゃん自身のことも大切に………守ってほしいんや!!」
🐤「だからさ、これからは1人で行かないでね♪」
💎「…………うん…ッ……2人とも…怪我はない…?」
🐤🐇「うん♪!」
💎「…よかった…((ホッ」
🐇「それじゃあ、先に行こう」
🐤「警報がなったってことは、ここに他の人たちが来るのも時間の問題だしね…」
💎「急ごう…!」
続く
・・・
『あの時』とは一体なんなんでしょうね…?
見てくださりありがとうございました!