コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
とうとう出発の日になった
「当初の予定より1人少ない、これが吉と出るか凶と出るか…」
「まぁまぁ、気楽にいきましょ! ところでどんなルートで目指すんですか?」
「基本的に井戸や野営地を線で結んだ…このルートを進む」
市場で買った安物の地図を指差しながら説明する
「移動手段は」
「徒歩」
「デスヨネ〜」
「あづーい、日の入りまだかな」
カナラが時計と睨めっこしながらブツブツと呟いている
出発して20分でこれは先が思いやられる
「というか、一人分の荷物代浮いてるんだから馬とか借りれたんじゃないんですか?そこのところどうなんですか?」
「あからさまに不機嫌になるなよ…つか、ちゃんと調べろよ」
「?」
「馬は汗のニオイがキツすぎて他の生物に居場所を知らせることになる それに加えて馬はクソサソリの大好物だぞ、リスクを最大限無くすための策なんだよ」
「へーい …日の入りまだかな」
「ループしてる?!」
「ちょっと止まって」
「? どうしたん…」
カナラが指差す先には大型のヘビが周囲を見渡している…目が合った
「こういう時に脅威を取っ払うのが傭兵のお仕事ですよねっ!」
そう言うとヘビには脇目も振らず背負っていたケースから銃を取り出そうとする
「じゃあちょっと離れとくわ」
「シャー!!」
「何でこっち来るんだよ!」
ホルスターから銃を抜く
『バン』
『バン』
「まぁ当たらないよね〜」
『ガブッ』
「おーごっつ噛んでくるやんけいててててて」
顎を摘んで引き剥がすと見事に噛み跡が残っている
「えーっと、頭切るのはまずいんだっけ?まぁ潰せば良いでしょ」 『ぶち』
「傷口は〜っと」
「あの…ごめんなさい」
カナラが申し訳なさそうに近づく
「許さん」
顔が見えない位にまでうつむく
「まぁ次はちゃんと守ってよ、成長を諦めた人種じゃないでしょ さっ切り替えて行きましょー!」
顔が明るくなる
「とりあえず銃はスリングつけて…って、M4じゃねーか ちゃんと整備しろよ~ジャムらせんなよ〜」