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散ることのなきこの想い 。

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散ることのなきこの想い 。

1 - 散ることのなきこの想い 。

♥

802

2025年03月27日

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この作品は、🍵×🌸の表現があります 。地雷の方はご注意下さい 。

パクリではございません 。

御本人様に関係はございません 。

_____



「 散ることのなきこの想い 。 」


_____


🍵視点 、



.『 おい、クソ奴隷 。 』



.『 これも運んどきなさいよ 。 』



🍵『 … はい 。 』




俺の家はとても貧乏だった 。


家族がいないから 。ずっと孤独だから 。


少しでも金を稼ぐために、働き始めた 。


王族の奴隷として扱われた 。


無理矢理犯されることも珍しくはなかった 。


ただ、こんな暗い現実でも、たった一つ、生きる理由があった 。



🌸『 メイドさん、おはよう御座います、っ ! 』( 笑顔



少し遠くから聞こえる元気な声 。


この王族の息子として生まれた、らん様 。



.『 ぁ、おはよう御座います~ !』


.『 お元気そうで何よりです 。 』( 笑



🍵『 っ… 、~…゛… 』




さっきまで俺に暴行をしていたにもかかわらず 、


らん様が現れた瞬間、嘘のように明るい笑顔になるメイド達 。


ほんと、気色悪い 。


_____



桜が咲き誇る季節になった 。


俺は今日も今日とて、庭の掃除をしていた 。



🌸『 桜、綺麗だなぁ… 。 』



🍵『 ぁ… っ…、 』



見つめた先には、目の前に咲いた桜の木を眺めていた 、


らん様がいた 。


その表情は 、幸せそうに微笑み 、桜が良く似合う顔 。


でも、どこか悲しそうで、辛そうな、切ない表情でもあった 。



🌸『 この桜も、いつしかは散るのだろうか… 。 』


🌸『 勿体無いなぁ… 。 こんなに綺麗なのに 。 』



🍵『 ( らん様、桜好きなのかな 。 ) 』



そんな事をぐるぐる考えながら、俺はらん様を見つめていた 。


綺麗な桜色の瞳、男性だとはいえ、中性的な美しい横顔、儚げな表情 。


つい無心で眺めてしまう 。


しばらくして、俺はらん様に気付かれぬよう、その場を去った 。


_____



あの日から数週間ほど経った 。桜はもうすでに散ってしまっていた 。


らん様はご結婚をし、嫁と幸せな日常を送っている 。


でも、なんだか、俺の心はもやもやが消えないままで 。



🍵『 ッ、゛、… ~ ッ… 、 』( 泣



誰にも気付かれない場所で、独り寂しく涙を流す 。


_嗚呼、そうか 。



好きなんだ 。


俺は、らん様に恋愛感情を抱いていたんだ 。


信じてこなかった 。信じたくなかった 。


だって、立場が違いすぎるから、この恋は叶うはずない 。



🍵『 ッ、ぁぃしてぃます…っ゛、… ッ 』( 泣


🍵 『らんさま、ッ… 、 』



なんて、掠れた声で今まで言えなかった事を口にする 。



🍵『 ずっと、っ゛… ぉれは好きでいます、ッ、 』( 泣


🍵『 生まれ変わろうが、貴方を想い続けます…っ、… 』


🍵『 今世は、どうかお幸せに暮らして下さい… 。 』


🍵『 来世は、俺と結ばれてくれますか ? 』


🍵『 … はい、と言ってくれるのを期待しております 。 』



そう、この想いはいつまで経っても散ることのなき想い 。


すぐに散ってしまう桜とは違い、永遠に咲き続けることだろう 。


すべてが「 無 」になるまでは_ 。


_____



「 散ることのなきこの想い 。 」the end_ .


_____
















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