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この作品は、🍵×🌸の表現があります 。地雷の方はご注意下さい 。
パクリではございません 。
御本人様に関係はございません 。
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「 散ることのなきこの想い 。 」
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🍵視点 、
.『 おい、クソ奴隷 。 』
.『 これも運んどきなさいよ 。 』
🍵『 … はい 。 』
俺の家はとても貧乏だった 。
家族がいないから 。ずっと孤独だから 。
少しでも金を稼ぐために、働き始めた 。
王族の奴隷として扱われた 。
無理矢理犯されることも珍しくはなかった 。
ただ、こんな暗い現実でも、たった一つ、生きる理由があった 。
🌸『 メイドさん、おはよう御座います、っ ! 』( 笑顔
少し遠くから聞こえる元気な声 。
この王族の息子として生まれた、らん様 。
.『 ぁ、おはよう御座います~ !』
.『 お元気そうで何よりです 。 』( 笑
🍵『 っ… 、~…゛… 』
さっきまで俺に暴行をしていたにもかかわらず 、
らん様が現れた瞬間、嘘のように明るい笑顔になるメイド達 。
ほんと、気色悪い 。
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桜が咲き誇る季節になった 。
俺は今日も今日とて、庭の掃除をしていた 。
🌸『 桜、綺麗だなぁ… 。 』
🍵『 ぁ… っ…、 』
見つめた先には、目の前に咲いた桜の木を眺めていた 、
らん様がいた 。
その表情は 、幸せそうに微笑み 、桜が良く似合う顔 。
でも、どこか悲しそうで、辛そうな、切ない表情でもあった 。
🌸『 この桜も、いつしかは散るのだろうか… 。 』
🌸『 勿体無いなぁ… 。 こんなに綺麗なのに 。 』
🍵『 ( らん様、桜好きなのかな 。 ) 』
そんな事をぐるぐる考えながら、俺はらん様を見つめていた 。
綺麗な桜色の瞳、男性だとはいえ、中性的な美しい横顔、儚げな表情 。
つい無心で眺めてしまう 。
しばらくして、俺はらん様に気付かれぬよう、その場を去った 。
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あの日から数週間ほど経った 。桜はもうすでに散ってしまっていた 。
らん様はご結婚をし、嫁と幸せな日常を送っている 。
でも、なんだか、俺の心はもやもやが消えないままで 。
🍵『 ッ、゛、… ~ ッ… 、 』( 泣
誰にも気付かれない場所で、独り寂しく涙を流す 。
_嗚呼、そうか 。
好きなんだ 。
俺は、らん様に恋愛感情を抱いていたんだ 。
信じてこなかった 。信じたくなかった 。
だって、立場が違いすぎるから、この恋は叶うはずない 。
🍵『 ッ、ぁぃしてぃます…っ゛、… ッ 』( 泣
🍵 『らんさま、ッ… 、 』
なんて、掠れた声で今まで言えなかった事を口にする 。
🍵『 ずっと、っ゛… ぉれは好きでいます、ッ、 』( 泣
🍵『 生まれ変わろうが、貴方を想い続けます…っ、… 』
🍵『 今世は、どうかお幸せに暮らして下さい… 。 』
🍵『 来世は、俺と結ばれてくれますか ? 』
🍵『 … はい、と言ってくれるのを期待しております 。 』
そう、この想いはいつまで経っても散ることのなき想い 。
すぐに散ってしまう桜とは違い、永遠に咲き続けることだろう 。
すべてが「 無 」になるまでは_ 。
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「 散ることのなきこの想い 。 」the end_ .
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