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※エセ関西弁注意
※口調迷子、、
Lauren side
今日は珍しく仕事は何もない。
ネトフリで観たかった映画やアニメをみたり、やりたかったゲームをやってダラダラと過ごしていた。
ひと通りやりたかったことを満喫したので何気なくSNSを眺める。
ちょうど更新した1番上に湊のツイートを見つけた。
〈少し喉の調子が悪いので大事をとって配信おやすみします。本当に少しなので心配しないでね!〉
「・・・いや、おかしくね?」
あの湊が少し喉の調子が悪いくらいで配信を休むというのに違和感があった。
とりあえず始めてみて途中でどうしてもダメなら早めに配信を終わることはあるものの、最初から休むのは珍しい。
もしかしたらだいぶ体調が悪いのかもと心配になり、そのままの格好で慌てて外に飛び出した。
ピンポーン
薬局で薬や冷えピタ、軽く食べられそうなものなどを片っ端から買って急いで家に来た。
だが、湊は出てこない。
体調不良で配信を休んで家にいないということはまずないだろう。
倒れていたらと怖くなり合鍵で家に入る。
「湊ー??入るよー?」
声をかけたが部屋は暗くしんと静まり返っている。
リビングにはいないようだった。
廊下を歩いて寝室に向かう。
部屋を開けるとベッドに湊は横たわっていた。
薄暗くても分かるくらいに苦しそうに息をし、とてつもない汗をかいている。
「湊!?大丈夫か!?」
そばによっておでこに手を当てる。
びっくりするほど熱い。
これはだいぶ熱があるとすぐに分かった。
湊はどうやら寝てるみたいでまだ俺に気づいてないようだ。
そばにあった携帯の画面がついているのに気づき何気なく見る。
そこには俺の携帯番号が表示されていた。
きっと湊は俺に頼ろうとしたけど迷惑とか考えて電話できなかったのだろう。
こんなに辛そうなのに誰にも頼れないのは何か理由があるはずだ。
それでも俺を頼ろうとしてくれていたことが素直に嬉しかった。
『はぁ、、はっ、、、ぃ、や』
湊の声が聞こえて顔をみる。
目は閉じたままで顔はひどく歪みうなされているようだ。
『こ、、わぃ、、、。さみし、ぃよ、、、、やだっ、、、。たすけて、ろれ、、、』
湊が涙を流しながら俺の名前を呼ぶ。
その瞬間胸がグッと苦しくなった。
湊を助けたい。
ずっとそばにいて支えてあげたい。
心 の底からそう思った。
「湊、、大丈夫だから。俺がそばにいるよ」
声をかけながら頭を撫でる。
そして湊の震えてる手を優しく、でも力強く握る。
そうしていると湊の表情が和らぎ、薄く目を開いた。
『ん、、。・・・あ、ぇ??、ろれ、、?』
「湊、大丈夫か?身体辛いよな。薬買ってきたから食べれるもの少し食べて飲もうな。」
『・・・にゃは、、おれとうとう幻覚までみえるようなったんか、、、。』
「ん?湊?俺本物よ???合鍵で入らせてもらったわ。」
そう湊に伝えると薄く開いていた目がだんだんと見開かれ、慌てるように揺れ始める。
『え、、!?・・・俺ローレンに電話した??ごめっ、、迷惑だったよな!!そんな辛くないし、うつしたら悪いからもう帰ってええよ!』
急にいつものテンションで何事もなかったように振る舞いだす湊。
あんなに辛そうだったのにここまでいつも通りに笑えるのかと驚いた。
同時に今までもこうやって隠してきたのかと思うと、胸がすごく痛む。
気づくと俺は湊を抱きしめていた。
『・・・!? ちょ、ろれ、、!なにして、、、!うつったらどうすんねん!!』
俺の肩をグッと押そうとするが熱のせいでうまく力が入らないみたいだ。
必死にもがく湊を俺はもっと強く抱きしめた。
「湊、聞いて。
俺は湊のツイートを見て自分の意思でここまできたんよ。
俺が湊のそばにいたいって思ったから。
だから迷惑とかじゃない。
俺に湊の看病させてもらえない?
・・・だめ、かな?」
先程までもがいていたのがピタッと止まる。
『・・・その言い方はずるいやろ、、。
なんで、、なんでろれは俺に優しくするん、、??』
「なんでって、、好きだからじゃない??
好きな人に優しくしたいって思うでしょ。
他に理由とか必要?
・・・とにかく!今は何も考えず俺に甘えてよ。お願い。」
『ろれはほんまずるいなぁ、、。
・・・おれめっちゃ甘えんぼやで?
後からめんどくさくなって後悔してもやめてあげんよ?
ええの、、??』
「は??逆にめんどくさいくらい甘えられてみたいわ。
本望でしかない。」
『ははっ、、!ほんとろれは物好きやな。
・・・ありがとう。
ローレンのおかげで怖くなくなったわ。
こんなあったかい気持ちになったの初めてやし、 ローレンがいてくれてほんとよかった。』
月明かりに照らされた儚げな笑顔はこの世の何よりも綺麗だった。
その笑顔に見惚れてしまっていたが、湊の咳き込みではっとする。
「あ、、!苦しいよな、ごめんな?
ゼリー買ってきたんだけど食えるか?
薬飲むの出来ればなんか腹に入れてからの方がいいよな。」
買ってきた物が入ったふくろからゼリーを取り出し、食べやすいように蓋を剥がして湊に渡そうとした。
だが一向に手を出さない。
「ん?やっぱり食べたくない??」
『・・・ろれがあーんしてくれたら食べれる、、。』
こちらの様子を伺うように上目遣いで俺のことを控えめにみてくる。
流石に可愛すぎか??
喉まででかかった言葉を飲み込む。
「っ、、。おけ、・・・はい、あーん、、。」
『・・・っ!!あーん、、』
目をきらきらさせて嬉しそうに口を開ける姿はいつもより幼く見えた。
「ど?食えそう??」
『今まで食べたゼリーの中で1番うまいかも。
ろれが食べさせてくれてるからかなぁ』
「マ??・・・大袈裟すぎか?さすがに。」
『にゃは!、、、熱出てた時いつもひとりやったから、こういうのしてもらったことないんよ。
こんな幸せな気持ちになるんやね。』
きっと子どもの時のことがトラウマになって誰にも頼れないんだと悟る。
どうにかトラウマを克服してあげれたら、、。
そのために俺の全てをつくしてもいいと思った。
「よし。・・・全部食べれたな。あとは薬飲んで寝ようか。
あ、、でも、その服じゃ気持ち悪いか!身体拭いて着替えれる?」
『なあ、ろれやってくれる、、?起き上がるのしんどいんよ、、。』
「もちろん俺はいいけど、、。
湊はその、身体触られるのとかいやだったりしない??」
『裸見られんのはずいけど、、。ろれなら、ええよ、、?』
そんなこと言われるといろいろ勘違いしそうになるが、湊は純粋に頼ってくれてるのだと下心を押し殺して服を脱がす。
汗がしたたる白い肌が月の光に照らされ、艶かしくひかる。
意識するなという方が無理だ。
「じゃあ、、失礼します、、。」
まずは顔からホットタオルをあてる。
「温度平気そ?」
『ん、、。ちょうどええわ。』
そのあと首から鎖骨、胸のあたりを優しく拭いていく。
『んっ、、。んあっ、、』
くすぐったいのか小さく漏れる声が色っぽすぎてもっと変な気持ちになっていく。
「あっ、ごめん!!くすぐったいよな!?」
この空気はまずいと思い慌てて誤魔化す。
『ん、、こしょばいけど、きもちええよ、、もっとして、、?』
まじかまじか。
もうそういうふうにしか聞こえなくなってきた。
もし湊が体調悪くなければ危うく襲うところだった。
どうにか感情を押し殺して拭き終わる。
「はい、これでよし、っと。
少しはすっきりした?」
『・・・ん、めちゃすっきりしたわ。ありがとう。』
「じゃあ、俺はタオルとか片付けてくるから寝ててな。」
タオルと洗面器をもち立ちあがろうとした時、湊に袖を掴まれる。
『や、、やだ!!どこにも行かんで、そばにおって、、お願い!!!』
今にも泣き出しそうだ。
俺はその手を握りもう一度座り直した。
「分かった。湊が寝て起きるまでずっとここで手握ってるからさ。安心してよ。」
『ほんとに、、??約束やで、、?』
「おう、破ったら針千本まじで飲むわ。
・・・そうだ湊が悪夢見ないように魔法かけとく。」
そう言っておでこにキスを落とす。
『っ!!///びっくりしたあ、、。
でもこの魔法本当に悪夢見なそうやわ、ろれ本当にありがとうな。
おやすみ。』
湊がゆっくり目を閉じる。
本当に辛いのかすぐ眠りについたようだ。
でも先ほどとは違って表情が少し明るく見えて安心する。
次に起きた時には少しでも良くなってるといいなと思いながら湊の寝顔を眺めていた。
とりあえず終わりです!
もうちょい書きたいからおまけ書こうと思います!
よかったらそちらも読んでください!
書きたいのいっぱいあるから次何書くか迷う、、。
ここまで読んでいただきありがとうございましたー!!