どうも!黄粉です!
大事なものとか、無くしてはいけないものはちゃんと自分のそばに置いといた方がいいですよ。
それでは!
スタート!
pn side
退屈な2時間目の国語の時間。先程まで繋がれていた手と手の温もりが生暖かく感じられる。
(らっだぁの手、意外と小さかった…
少女漫画みたいな思いを窓から見える空へ馳せる。
そんなことをしているとき、ふとある言葉が俺の中でまたもやぐるぐる回りだす。
ぐちつぼ『まだ付き合ってないの?(煽』
(あ〜!もう!!マジでムカつく!
(なんでらっだぁがすぐ隣にいるのにあんなこと言うんだよ!!(怒
(聞こえたら!聞こえたら…応えてくれるのかな…
いつもポジティブなぺいんとだが、恋となると少し奥手なようで、一気に自信が下がっていく。
その時、らっだぁは…
rd side
黒板の文字を脳内に焼き付けるように目をかっぴらく。なぜなら、らっだぁはこの学校で1番頭が切れるイケメンだからな!
変な自慢をかましつつも、御年33歳。学生の頃なんて覚えてるはずもなく…
(くっそ、俺が文系だから良いものの…
(国語の物語文の読解なんて何年ぶりだよ、!
そんなこんなで、そこらへんのモブに劣らないよう全力で授業に喰らいつく。
先生「あら、らっだぁさん!今日は一段と気合いが入っておりますわね!」
「あはは…まぁ…」
周りから”またまた謙遜を〜!”などという野次が飛んできた。お金持ち学校と聞いていたため、大分明るい感じで俺は唖然とする。
そんなとき、横目でぺいんとの様子を伺ってみる。
(………アイツなんで空眺めてんの?
(今、授業中だぞ?
ぺいんとが俺のことを考えているとは知らずに少し馬鹿にするような目線を送りつつ、授業へ意識を逸らす。
〈この2人の気持ちを簡単に説明しなさい。〉
黒板にはでかでかとそう書かれていた。
らっだぁは教科書の物語をいま一度読み返す。
(えっと…今まで一緒だった2人が留学でバラバラになるって話だよな…
(なら………
サラサラと書き進める手。何故かこの物語に感情移入している俺がいた。
pn side
俺は授業中なのをすっかり忘れて空に浮かぶ無数の鱗に目がいき、心に沈んだ暗い気持ちも晴れていく気がした。
色々考え事をする前に1回自然を感じたほうがネガティブな感情が消え去るようだ。
そうしてやっと俺は空から黒板へ目線を合わせ、今やらなければならないことに今、気づく。
(えっ…2人の気持ち?
(ちょっ…何の話っすか!?
教科書も開かずまっさらなノートが広げてある机。そんな俺に罰が下ったのか、先生が名指しで俺の名前を呼ぶ。
先生「ぺいんとさん?教科書も出してない様ですけど…さぞ素敵な解答ができるんでしょうねぇ?」
先生の鋭い視線が俺の心臓を突いてくる。
そんなことを言われても、俺は授業内容を全く聞いていなかったため、何も言うことができない。
(下手に喋ったら皆の笑い者になるし…
(かと言って、無視するのも違うし…
この場面をどうにかやり過ごそうと思考をし続ける。
その時、意見がびっしり書かれたノートを差し出してくる者がいた。そう…らっだぁだ。
急いで俺はそのノートを受け取り、一言一句間違えないようハキハキと音読する。
そうして、冷や汗だらだらだった俺はなんとかその場を収めることができた。
(うわ!マジらっだぁありがとう!!
感謝の思いでらっだぁのほうに視線をやると、らっだぁは静かに微笑んでいた。
心拍数が跳ね上がる音が俺の頭の中で木霊する。
見てくれてありがとうございました!
勉強しなきゃなのについテラーノベルを開いてしまう…懺悔します…
それでは!
またね!
next♡1200
コメント
2件
誤ってアカウントを削除してしまったので、この続きは新しい方のアカウントで投稿します!お手を煩わせてしまい申し訳ございません…!