side : Zoro
───バッシャーン!!
トレーニング中、突然そんな音が聞こえた。
またルフィの野郎が海にでも落ちたのかと思って甲板に出るが、ルフィはたった今甲板に出てきたところで。
「なんか落ちたのかー?」
「知らねェ」
「おれ見てくるー!」
「・・・落ちんなよ」
走っていったルフィの背中にそう言ったが、まぁ聞いちゃいねェだろう。
「・・・ッ!!
何してんだ馬鹿!!」
落下物を視界に入れた瞬間、血相を変えて海に飛び込んだルフィ。
落ちんなよ、とは言ったが飛び込めとは言ってねェ。
つーかなんで飛び込んだ!?
慌てておれも飛び込み、沈んでいくルフィの腕を掴む。
「馬鹿かテメェは!
泳げねェんだろうが!!」
「・・・ッゾロ!
○○!○○がいたんだ!」
「はァ?」
「○○が海に落ちたんだよ!
ゾロ、あいつを助けてくれ!」
前に聞いた、ルフィの女の名前。
あまりに必死な表情だから、とりあえずルフィを船に放り投げ、ふたたび海に潜る。
「うわぁルフィ!また海に落ちたのか!」
「ちげェ!○○がいたんだよ!
だから助けようと思ったんだけどよ、おれ泳げないの忘れてた!!」
(・・・どこだ、そいつ・・・)
いい加減苦しくなってきたところで、黒髪の女が沈んでいくのが見えた。
おれはそいつを抱えあげ、梯子を使って甲板に上がる。
・・・にしても、すげェ熱だ。
「おいチョッパー!
ルフィはいいからコイツを頼む。すげェ熱だ」
「○○ーッ!!」
「うるせェルフィ!!」
甲板のあまりの騒がしさに、わらわらとクルーが集まってくる。
「ほんとだ、すごい熱だ!
すぐ医務室に運ぼう!」
そのまま医務室に連れていき、あとはチョッパーに任せた。
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コメント
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行けたあアアアアアア!、! 来週も、楽しみにしてます!