【脅威と知恵は合わないようです】
⚠軍パロ等注意・なんでも許せる方向け⚠
【em視点】
2人の先輩が突如消え、国の反逆者として終われるようになってから数週間、
この国と敵対国との戦争は長く激しく続いていた
その影響で高等部の3年生は実践教育と称して前線に駆り出されている
本来ならば今の時期は昇学試験に向けて学力を上げろと教師から言われるが今は
戦力、戦力、戦力、戦力があるものは敵をなぎ倒し地位を確立しろ、戦力が無いものは体に爆弾でも付けて特攻を、
嫌気がする
日々国内放送される戦場での成果、都合のいい事ばかりを、少し考えればこの国が不利であることはすぐ分かる
これは私情だがこの戦争のせいで昇学試験から筆記が無くなったのだと多少恨むところはある
まぁ、誰とは言わないが緑の瞳の彼は喜んでいたが……
その影響はペア生活をしていた私達にも響いていた
zm)ペア同士の交流…?
em)はい、先程オスマン幹部から連絡がありました。3日後だそうです
zm)ほへぇ…他の奴らねぇ…
em)目的は交流する事でどこまで自分達が進んでいるのか、成長しているのかを知る事、
zm)ほーん、まぁ俺らなら大丈夫やろ
em)んふふッそうですね
そして迎えた交流の日、
os)えーと、それじゃ今回の交流に参加する3グループの子を紹介しまーす
os)なお1グループはこの前消えちゃいました〜
交流という明るい雰囲気を一気に重くする一言、流石と言うべきか……なんと言うべきか
os)えーとまず、
os)中等部2年のチーノ君とショッピ君です
2人)よろしくお願いします
中等部、確かに中等部も寮制の人も居ましたね、珍しい……
紫のヘルメットにゴーグル……?中等部の制服には合わないけれども実用性はありそうですね……
それにしても綺麗な水色の髪、この辺りではあまり見ない髪色……ハーフの方?
そうやってまるで動物を観察するように水色の髪の少年を見つめていると目が合ってしまった
(しまった、見すぎたか?)
すると彼はニコリと笑いオスマン幹部に視線を戻す
os)次、高等部1年軍事実技学科のシャオロン君と高等部2年軍事外交・情報科の鬱君です
ut)よろしく〜
syo)……
明らかに不仲そうな彼らを見ているとふと視界に写ったゾムさんがニタニタと笑っているのが見えた
os)最後、高等部1年軍事実技学科のゾム君と軍事研究学科のエーミール君です
em)よろしくお願い致します
zm)よろしく、
一通り紹介が終わるとオスマン幹部は箱を取り出して箱から1枚紙を取るように指示した
os)みんな取ったね、じゃあ中を見てね
os)確認したら同じ番号の人と集まってね
今から何をするのか、疑問はあったがとりあえず従おうと同じ番号の方を探す
os)えーと、?結果が……
1・チーノ・エーミール
2・シャオロン・ゾム
3・ショッピ・鬱
os)おぉ、笑コレは……いいねぇ…
笑みを浮かべたオスマン幹部は次は…と目の前に紙を並べる
os)今から皆には適応力の試験をしてもらうよ
os)ここに並べた紙に書かれた武器をペアで計3つ、使って各ペア同士で戦ってもらう
os)刃物系は安全面からゴム製だけど……気をつけてね
淡々と話を進めるオスマン幹部、
予想していなかった交流に動揺する者もいれば、“戦い ”という言葉を聞いて高揚し笑みを零す者、表情ひとつ変えず話を聴く者など、各自反応を示していた
説明が終わると
os)あと1時間後からスタートするからね、紙を選んだら他のペアに見えないように持ってきて
そう言い残しオスマン幹部は用意してあった無駄に豪華な椅子に座る
とにかく今はこの子と交流を、
そう思いどの武器にするか、何が得意か色々聞こうと話しかける
em)えーと、チーノ君?
em)改めてよろしくね……?
ci)はい!よろしくお願いします
凄い愛想がいいなぁ…この子は……
紙と共に置かれたタイマーが1秒、また1秒と減るのが目に入る
そんな事より戦術を練らなければッ!
ci)あっ、あの!
em)?はいどうしました?
ci)えっと、エーミール…さん?先輩?
em)ふふッ、“エーミール”は長いでしょう、エミさん、と呼んでください
ci)あっ、えと…エミ…さん?
em)はい、どうしましッ
ドンッという音と共に軽い痛みが背中と肩にはしる、
驚き少しふらついて振り向くとゾムさんとシャオロンさんがいた
syo)エーミールぅ?ちょっと邪魔やで〜
zm)……
em)あっ、すいません
謝罪を入れ、ゾムさんを見つめるとこちらを見ることは無く冷徹な冷めた表情をしていた
2人は初めから決めていたかのように紙を3枚取り、オスマン幹部の元へ向かっていた
em)ゾムさん……
ci)!!
ふとチーノ君に目を向けると目をキラキラと輝かせ、ゾムさんを、そして私を見つめていた
em)えーっと?どうしました?
ci)エミさんって真珠の知恵って呼ばれてるあのエーミールさんですよね!!
em)へ?
目をキラキラさせて何を言うかと思えば予想外の事で思わず阿呆みたいな声が出る
ci)ゾムさん……先輩ってあの這い寄る脅威!
ci)凄いなぁ…
em)ち、チーノ君、
ci)はい!
em)私達の事知ってるの?一応…初対面だと思うんだけど……
ci)中等部でもお2人は話題になってます!活躍も耳に入ってますよ!できればお話をしたいのですが……
なんだか小っ恥ずかしい気もするが……まぁいいか、
それに私の事を知っているならば私の話はしなくてもいいということだ、これで時間が省ける
em)とにかく!今は作戦を練らないと!チーノ君の得意な分野とかがあれば教えてくれる?
ci)はい!俺はーーー
1時間後、
黒煙が遠くで上がり、どこからか笛の音が鳴る、
試験が開始された
次回から“試験”です、バトル系になりますしzm・emにも何かしら進展がある……と思います。
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