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拝啓、お母さんへ
いつかこの夢が叶う事を願います***。***
だからそれまで見守っててね__!!
私、あっち行っても頑張るから__。
だから泣かないでね。お母さん。
それと、あいつ。私の大大大親友のあいつ、
あいつはきっと悲しむだろうけどさ。
でもそれ以上に、明るく生きてくんだろうね。
あいつにはよろしく頼むと伝えてね。
最後に、お母さん。
私を、産んでくれてありがとう。
私を、育ててくれてありがとう。
そして、さようなら。
愛する娘より。
ー美香子視点ー
朝、起きたらこんな手紙が置いてあった。
私は心臓が,止まりそうになった。
すぐに娘の部屋に向かった。
娘は__
いなかった。
『朝…どうしてよ…?昨日まで…ずっと元気でいたじゃない…‼︎』
『まだきっとどこかにいるわよねっ!』
そう自分に言い聞かせた。
でも、どんなに探しても。
愛する娘の姿はどこにもいなかった。
ーあや視点ー
『くそッ‼︎どうしてだよッ‼︎ハルッ‼︎』
先ほどおばさんから連絡があった。
ハルが死んだ。
橘ハル。高校生のアタシと同い年。
昔っからの大親友。
いっつも笑顔で泣いたとかなんて見たことがねぇ。
あいつよりもアタシの方が早く死ぬ。そう思ってた。
なのに。
『ハルッ‼︎一体どこいんだよッ‼︎』
『一緒に、お菓子作ろうって約束はどうしたんだ…⁇お前が約束を破るなんて…‼︎』
『破る…なんて…‼︎』
プルルルル
『電話…』
『おばさんからだ…』
おばさん。橘美香子。名前の通りハルの母さん。ちなみにハルの死をいち早く知ったのがこの人だ。
『辛いだろうな。おばさんは。』
ガチャ
そう呟いてアタシは電話を手に取った。