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話によるとその日の夜、物音一つ立てずに山谷
裕也君は自宅から姿を消したという事だった。
総勢30人を超える長老の方々にも協力をお願
いしながら、およそ2週間もの大捜索が行われ
た。しかし、肝心の失踪場所はというと森の奥
でもなくど田舎という訳でもない。多くの人が
利用する駅から歩いて10分ほどの住宅街であっ
た。多くの人は友達の家にでも泊まっているの
ではと考えるのも分かるが、家族曰く彼は1年
間もの時間を部屋の中で過ごしていたらしい。
いわゆる引きこもりであった。残念ながら泊め
てもらうほどの親しい友人が居るとの話も聞い
たことがないようだった。こうなって来ると、
一気に誘拐事件、拉致監禁などの事件性が高ま
ってくるのだが…失踪から2ヶ月後、裕也君の
部屋に置いてあるケータイに一本の非通知と
表示された電話が入ったという事でした。
なにか、ガタンッガタンッ 時おり キィーと
だいぶ端折って書き残したので、裕也君の事細
かな情報までは載せていない。どうやら、触れ
てはいけない箇所があるようだ、私はこの場所
からしか自らの意思で歩んでとしか願えないが
きっと麌との関係性もあるのだろうか。言葉に
出しても名前を書いてもいけないらしい。
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