テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
帰宅。
🖤「ただいま」
💙「あ、おかえりなさい!」
玄関まで駆けてくる渡辺。
💙「すみません」
💙「勝手にキッチン借りました」
🖤「ん?」
キッチンを見る。
テーブルの上には、
温かそうな料理が並んでいた。
🖤「ご飯、作ってくれたの?」
こくりと頷く渡辺。
🖤「美味しそう」
🖤「ありがとうね」
💙「大したものじゃないけど……」
嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ていると――
聞けなかった。
─────パートナーは誰なの?
なんて。
🖤(……また、あんな顔をさせたくない)
今はまだ、
聞かなくてもいい。
そう思った。
──────────────
翔太くんが風呂へ入っている間。
静かなリビングに、
スマホの着信音が響き続けていた。
🖤(……翔太くん、ごめん)
目黒は迷った末、
そっとスマホへ視線を落とす。
通知画面に表示された名前。
――宮舘涼太。
🖤「……」
その瞬間、
目黒の表情が変わった。
🖤(……やっぱり)
点と点が、
ひとつにつながった。
翔太くんが帰りたくないと言っていたこと。
そして――
宮舘部長のパートナーが帰ってこないという話。
🖤(……翔太くんのパートナーは)
🖤(宮舘部長……)
確信した。
そのとき――
ふらっ。
🖤「……っ」
急に身体から力が抜ける。
🖤(……まずい)
血が、足りなくなってきた。
🖤「……はぁ……っ」
息が苦しい。
壁に手をつき、
なんとか身体を支える。
その瞬間――
ガチャ。
リビングのドアが開く。
💙「……目黒さん!?」
💙「大丈夫ですか!?」
渡辺が慌てて駆け寄ってくる。
💙「顔色、すごく悪い……!」
💙「早く……俺の血を……!」
🖤「……ごめんね」
渡辺の首元へ、そっと手を添える。
そして――
首筋に軽く唇を触れさせる。
💙「……っ」
そのまま、ゆっくりと血を吸う。
💙「……んっ」
💙「……やっぱり…」
🖤「……?」
💙「……痛くない」
そして――
渡辺の腕はいつの間にか…
目黒の背中へと回っていた。
🖤「……」
🖤(……少しずつだけど)
🖤(……美味しくなってる)
最初に飲んだときよりも、
確実に。
翔太くんの血が、甘くなっている。
胸の奥が一気に熱くなる。
目黒も、
渡辺の背中へそっと腕を回した。
🖤(……俺が、翔太くんを守らなきゃ)
その腕に、
ほんの少しだけ力を込めた。
──────────────
──────────
───────
今日は、病院へ行く日――。
万が一涼太と鉢合わせしないように、
診察の時間を夜に変更してもらっていた。
目黒くんからは、朝、
🖤「付き添えなくてごめんね」
そう言われた。
今日は夜まで仕事らしい。
付き添いなんて、今まで一度もしてもらったことがなかった。
だからこそ――
目黒くんの優しさには、
いちいち驚かされてしまう。
注射を打ってもらい、
会計へ向かおうとした、そのときだった。
♥️「渡辺翔太は、どこにいますか?」
♥️「いつ、受診しに来てるんですか?」
💙「……!?」
――嘘だろ……?
そこにいたのは、
涼太だった。
つづく。
#こじあべ
ゆんしょ
38,533
#めめこじ
junp_
246
コメント
9件
❤️のクズ具合もめっちゃいいなぁ……((?? 🖤💙をしっかり堪能させてもらいます(◜ᴗ◝ )
❤️クズ男でもカッコええな…
ナイスタイミング(言ってる場合か) バレないようにフェイントしときますシュッ (˙꒳˙ 三( ˙꒳˙ )三 ˙꒳˙)シュッ