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「え”、12時、!?」

お母さんに連絡を取ろうとしてスマホを探すが、どうやら家に置いてきてしまったようだ。

「散歩に行く」としか言っていないから、きっと心配しているだろう。

「あ、ほんとだ、たっつんくんお昼食べてく?」

「っああ、いや、多分お母さんが待っとると思うから大丈夫」

「ほんと?分かった」

「ねーねー、またうち来てよ」

「あぁ、まあ、うん」

「だったら、連絡先交換せんか?そっちの方が来る日とか決めやすいし」

「いいけど私はいつでも暇だよ〜」

「い、いや、でも、俺が来れない日とかもあるかも知らんし、!」

「まぁ…だったら来ないでもいいし?」

「え、えとさんも体調悪くなったりするかも知らんやん、!」

言い訳をしているみたいになってしまった。何に対しての言い訳やねん。

えとさんはふっと笑って、「分かった、いいよ」と言ってくれた。でもそこまで言って気づいた。

「ス、スマホ…家やった…」

ここまで連絡先を交換したいと熱弁してきたのに、スマホは家ってなんやねん。てか、そんなすぐ忘れるんか俺?

「じゃあ、これ」

そう言ってえとさんは紙にサラサラっと何かを書いて渡してくれた。そこには、えとさんのSNSでの名前が書いていた。

「帰ったらすぐするわ、!!」

と言いバタバタとえとさんの家を出てきてしまった。

家に帰ると、お母さんが怒りと心配が混ざった表情を浮かべて立っていた。

「心配したんやからな、!何のためにスマホ持たせてると思っとるん、もう..」

テーブルにつくと、焼きそばが出てきた。お母さんの中で俺は焼きそば好きになっているらしい。お母さんが前、焼きそばはすぐ作れるから楽だと言っていたから、よく焼きそばが食べたいと言うようになった。ほんとは、好きでも嫌いでもないねんけど。

急いで焼きそばを食べ終えて、すぐ部屋に行き名前を検索する。出てきたのは、

「えとぽと。」という名前のアカウントで、アイコンは男物のアクセサリー、別の写真はえとさんのお気に入りなんだろうな、と思える革ジャンだった。きっと、あのえとさんを知らないでこのアカウントを見たら、同じ名前の別人だと思っただろう。フォローリクエストをすると、すぐにえとさんからフォローされた。待っててくれたんかな、と少し嬉しくなる。

トーク画面を開き、『今日はありがとーな』と送る。するとすぐに、『こちらこそ〜』と返ってきた。

『たっつんくんと遊べて楽しかったー!』

『たっつんって呼んでくれへん?』

不意にそう打ってしまった。慌てて『たっつんっていうのあだ名なんよ!ほんとはたつやっていうねんけど』と付け足す。

『え、そうなの!?お友達みんなたっつんって呼んでたから笑』

『まあそうよな』

『じゃあ、たつやくんね!』

くん…くん呼びもあまり慣れていない。まぁ、えとさんにはそっちの方が似合うかもな。

『私のこともえとって呼んでよ!』

『分かった、えと、な』

ーーー

既にトークが終わった画面を眺める。なんだかものすごく、この画面がきらきらして見える。えとさ…えとが、きらきらして見えるのと同じなのだろうか。

画面はつけたまま、えと、えと…と心の中で呟いた。

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