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やほ!
ミーは早蕨 柚寿。
みんなからはゆぅじゅとかユジュって呼ばれてるよ。
作詞作曲や音響機材の研究をしてる、多忙な主人公なんだぜ☆
ここはバーチャル×ワールド。
地球上にある空気全体にホログラム粒子が散布されていて、『バーチャルアバター』っていう、二次元に魂を移してアバターの姿で暮らすひとがいて、自由に三次元に来れる、そんな世界。
三次元のひと『ヒューマン』は、体内に組み込まれているオプションモードっていうモードをオンにするとバーチャルアバターのひと達が見えるようになって、会話とかが出来るようになる。
だから、三次元のひとはホログラム粒子に影響を受けることは一切ないし、それぞれの自由で二次元と三次元をつなぐことが出来る。
ちなみに、このシステムが流通したことで、初音ミクみたいなバーチャルシンガーやボーカロイド達も三次元に来れるようになったんだ。
ミーはそんなバーチャル×ワールドの三次元で暮らしているJKなのだ☆
通っているのは、三次元のひと、『ヒューマン』限定の高偏差値高校。
そこには、皆にアイドル扱いされてる4人組女子が居るんだけど…この話は後!
だって、ミーの親友の5人がこっちに爆走して来てるからね。
「ゆぅぅぅじゅうぅぅうう!!!」
「おはよう柚寿〜」
「てかこれ、時間大丈夫…?」
「あと5分あるし、大丈夫だよ」
「俺は早く行ったほうが良いと思うけどね?」
この息も切らさずに50m先から爆走してきたイケメン達が、ミーの親友の5人。
走ってきた順に、Brooock、きりやん、きんとき、スマイル、シャークんっていうんだ。
「―――………。」
「…あれ?ぶるーく、今なんか言った?」
「いや〜?」
「俺達別になんも言ってないよ?」
「そっか…じゃあ空耳かなぁ…?」
なんか、黒髪の初音ミクみたいなバーチャルアバターが居た気がするんだけどな…。
最近曲作りと機材の研究であんまり寝てないし、幻覚症状か?
「じゃあスマさん達、またね〜」
「うん、また放課後ね」
「ばいば〜い」
「また後で〜」
ミーは3−2なんだけど、スマさん、シャケ、きんちゃんは3−4だから暫くお別れ。
「さてと…おはよーっ!柚寿ちゃんが来たよぉーっ!」
「みんなおはよ〜」
「今日も頑張ろ〜」
「ワイテルズのBrooock様ときりやん様、そして我らがアイドル柚寿様よ!」
「今日も素敵…」
「イケメン!美人!!最強!!!」
わぉ、熱烈歓迎。まあいつものことだけど。
このクラスじゃこれくらいどうってことないんだよね。
なんでかっていうと、さっきミーが言った4人のアイドル女子達がもうすぐご登校するから。
「みなさん、おはようございます」
「みんなおっはよー!」
「ちょっと、アリアうるさい!」
「エレナも…静かにして」
はいご本人様達の登場でーす。
入ってきた順に、くらら、アリア、エレナ、梅雨。
とにかく顔が良いからみんながアイドル格に持ち上げて今に至るってわけ。
彼女らもそれに便乗して定期的に体育館ライブやってるんだよね。
先生がなぜかライブOKしてるし、そして上手いし。
「ナイトガールズの皆様よーっ!」
「よっ、我らが姫様!お待ちしていました!!」
「今日も一日拝ませてもらいます…」
「存在が既に伝説級!天才!神!」
そうそう、さっきぶるーくときりやんが言われてたワイテルズっていうのは、5人の呼び名なんだ。
で、今のナイトガールズっていうのが、くらら達のグループ名。
まあクラスメイト達が勝手につけたんだけどね。
くらら達のほうが歓声が多いの、なんかムカつく…(←自覚無しの負けず嫌い)
「…さて、今日はみなさんの大好きな期末テストです!」
「うわ無理」
「終わってる」
「テストなんてただの紙なんですよ!意味無い!」
「勉強してないテストはただのテスト」
「ハイうるさい。始めますよ〜」
あ゙ぁ〜ついにこの時間が始まってしまった…。(←テスト全部2位、1位は全部きりやん)
せめてきりやんがテスト作ってくれないかな〜。そしたら出題者枠でランキング除外されるし。(暴論)
「…ハイ時間です。テスト回収〜」
「やばい、平均点すら取れてない気が…」
「いやもう俺は0点しかありえん」
「テストなんてやめましょうよ!紙がもったいない!」
「―――届いて、届いて…」
「っ! ミクちゃん!?」
ミーの耳から脳に伝わった、確かな声。
でも、振り返った場所には何も居なかった。
「早蕨さん?どうかしましたか?」
「あ゙っ、やべ!ごめんなさい…」
「ゆぅじゅ、ぼーっとしてたの?」
「まったく…気をつけてね」
「うわ、御三方による神トーク…」
「○ねる…」
「尊い…」
う〜ん、やっぱり、さっきの声の主、あの黒髪のミクちゃんっぽいんだよなぁ…。
一瞬しか聴こえなかったけど。
オプションモードはオフにしてたはずなんだけど、なんで見えたんだろ?