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初心者なので、所々解釈違いがあれば
すみません!
fw×kz 情報屋×マフィアknです!
最終的にはfwkzになるとおもいます!
薄暗い裏路地のビル。情報屋のアジトで、kzとfwは今日の仕事の報告書をまとめていた。
「ふわっち、これ…ここの数字がずれてる
直しといて~」
葛葉が覗き込んで指差すと、不破はその顔の近さに一瞬フリーズ。
「え、あ……うん、直す。ずはは相変わらず細かいなぁ〜」
「んー、だって大事だし。
ミスあるとこまるだろ?」
葛葉が子供っぽく笑った瞬間――
不破の胸がとくんと跳ねる。
「……っ、かわい……」
その時、アジトの扉がノックもなく開いた。
[葛葉、いる?]
低い声。
叶だ。
革靴で歩きながら、真っ直ぐ葛葉の元へ向かう。
[今日も資料ありがと。助かってるよ、葛葉]
優しい声で頭をぽんと撫でる。
初対面の頃なら絶対嫌がったはずなのに、
今の葛葉は慣れたようにくすぐったそうに笑う。
「どういたしまして、叶」
その光景に——
不破の眉がピクリと動く。
「ちょっと、なに当然みたいに触ってんのさ」
[ん? 僕が誰に触れようが、不破くんには関係ないよね]
叶は笑顔、
でも声が低い。
不破も笑顔、でも目は全然笑ってない。
「関係あるけど?相棒なんだけど俺」
[雇い主は僕だよ。葛葉は僕の大事な“人材”]
火花が散った。
「おい、2人喧嘩すんな」
呆れながら声を掛けると
不破も叶も、同時に黙る。
葛葉が困ってる姿だけは、絶対に見たくない。
「……ごめん、葛葉」
[悪かったよ、葛葉]
2人が同時に頭を下げる。
「う、うん……。仲良くしてね?」
葛葉がそう言ってニコッと笑うと、
不破も叶も胸を貫かれたような顔になった。
(可愛すぎる……。)
けれど、火種は完全に消えない。
不破は軽く葛葉の肩に手を置いて、
叶にだけわざと聞こえる声で言った。
「葛葉を大事にすると決めてるのは、俺だけじゃないよね?」
叶はにやっと笑う。
[へぇ、じゃあ……奪われても文句言わないでね?]
完全にバチバチだった。
葛葉だけは気付かないまま、
その中心でゲームをして
楽しんでいた。