ここは昆虫の国『インセクトランド』!沢山の虫たちが暮らしていますよ!今日は朝から雨が降っています。傘を持って差している私がやって来ました。
「今日すごい雨ね。あら?」
私が見ると、お花の傘を指すナナホシテントウのミアと葉っぱの傘を指すオオクワガタのラファエルがいます。
「ラファエル、ミア、どうしたのよ?」
ナナホシテントウのミア「あ、未来お姉さん。ミアたちね、雨が降っていて気持ちが晴れないんだ」
オオクワガタのラファエル「そうだぜ。おいらの気持ちも晴れないぜ」
ミア「ほんとだよ、毎日雨ばっか」
ラファエル「ああ、つまんな過ぎて、おいら力が入んない・・・」
「あらまあ・・・」
ミアとラファエルはすっかり意気消沈してますね。
「あら?ミア、ラファエル、見て」
私は細い木の上で笑い声が聞こえてきた方へ見つめると、青色の傘を差しているマメコバチのテオと「ハチのテオとイッツショータイム♪」で私が配達して渡したピンクの傘を差しているモンシロチョウのエデンが楽しそうに話し合っています。
「それにしてもエデン、私が配達したピンク色の傘を差してくれてるわ」
ミア「未来お姉さんどうしたの?」
「ミア。テオの配達のお手伝いをアダムとやっていた時、エデンが私が配達したピンク色の傘差しているのを見てるのよ」
ラファエル「そうなのか!未来姉ちゃんインセクトランドの忙しい手伝いも慣れてるんだな。でもテオとエデン、なんだか楽しそうだな」
ミア「うん、どうしてかな」
ミアはテオとエデンに声をかけに行きました。ラファエルは木に登りに行きました。私もラファエルについて行って羽で飛びながら手を振りました。
ミア「ねえねえ、何でそんなに楽しそうなの?雨が嫌いじゃないの?」
マメコバチのテオ「Hi、Bonjour!ミアGirlにRafael、Princess未来」
モンシロチョウのエデン「お二人は雨が嫌いなの?」
ラファエル「それはみんな嫌いだろ?」
テオ「そんな事ないよ。僕は晴れの日と同じで、Love &très bienだよ」
エデン「わたくしもですわ」
「実は・・・私も雨大好きなの・・・夏に雨降れば暑くないからよ」
ラファエル「未来姉ちゃんもなのか⁉︎」
ラファエルはびっくり!私は照れ笑い浮かべました。
ミア「えー?何で何で?どうして雨を好きになれるの?」
エデン「ほら見て見て」
みんなは前を見てみると、いろんな色のお花が綺麗に見えました。葉っぱの先には、雨の💧が鏡のように綺麗に輝いているではありませんか!
エデン「とてもキラキラ。綺麗じゃない?」
ミア「わあ、ほんとだ!ミアちゃんと見たことなかった!」
ミアは驚きました。
テオ「それにさ、耳をすましてごらん?ワクドキするよ!」
ラファエルとミアと私は両手に耳を当ててみました。雨の滴が葉っぱの上や水たまりに落ちる音や、鳴き声も聞こえました。ミアと私とラファエルはワクワク感が湧いてきました。
テオ「雨は自然のOrchestraなのさ!」
テオが傘を持って、木の上から降りて雨の滴の落ちる音や水たまりの上で踊ったり、歌ったりしました。テオの綺麗な歌声久しぶりですね。カエルの鳴き声もテオに吊られて鳴いています。彼の歌声を聴いたエデンと私とミアとラファエルは楽しそうに笑い出しました。
テオ「それにね、木や花が成長するためには、雨も大事なんだよ」
ミア「どういう事?」
ミアが訪ねます。
テオ「雨は森に、元気をくれるのさ」
ラファエル「じゃ、おいらの大好きな樹液も?」
テオ「そうさ。雨や太陽の光、いろんな天気があるからこそ、僕たちの生活が、Wonderfulになるのさ!ほら、少し弱くなってきたよ」
エデン「じゃ、雨のインセクトランドを楽しみましょう」
ミア「でも、羽が濡れたら困っちゃう」
「確かに、私の妖精の羽や私のワンピースも濡れちゃうしまた風邪拗らせちゃうわね」
エデンは笑います。
エデン「わたくしに任せて!」
「あ、まさかあの魔法の事だわ」
私はワクワクしながら言いました。
エデン「ヒラヒラヒラリーン!」
再びエデンが魔法使いになって杖を振ってリンプンを武器にミアとラファエルと私に魔法をかけました。
エデン「わたくしのリンプンが、雨を弾けますのよ」
ミア「わあ、ありがとう!」
私とラファエルも嬉しくなりました。
テオ「さあ、Let’s Enjoy!」
みんなは木の上から降りて地面に着いて走り出しました。
ミアは花の傘にある雨滴を飛ばしてみました。
ミア「それー!」
「すごいわミア!」
エデン「本当、綺麗ですわ」
ラファエル「じゃあ、おいらは・・・」
ラファエルはそばにあった花の茎をアゴを使って、一気に雨滴を落としました。みんなはびっくりしました。ラファエルは楽しそうに笑いますが、体全体に沢山雨滴を浴びました。ラファエルはガックリ顔でみんなを見ました。みんなは面白くなり笑いました。
「もう、ラファエルったら(^○^)」
テオ「Rafael、Blabo!」
エデンは水たまりを見つめて、笑いました。
ミア「あれ?なんだかミア、さっきより体がすっごく軽い!」
ラファエル「うわあ、おいらも!」
エデン、ミア、ラファエル「せーの!」
エデンとラファエルとミアは水たまりの中に入ってみました。
「私も雨降り遊びやりたいから入れて!」
私は明るく言って水たまりの中に入りました。
テオは笑いながら飛んできて、私のいる水たまりの中に入り、ミアとラファエルとエデンはテオをキョトンと見つめました。テオが歌って踊り出すと、みんなは彼の真似をして歌って踊りました。
木の上で真っ直ぐ歌って踊りながらテオを先頭にミア、ラファエル、私、エデンを順に並んで行進を始めました。
その後ろにはカラフルな虹が🌈!雨はあがったのです!
エデン「雨が降ったら、お気に入りの傘差せるし、とても楽しいわ」
「雨降り遊び、とても楽しくて良いかもしれないわ!沢山のお花に沢山水上げること出来るし、たくさん役に立てているものね!」
ミア「本当だよ。雨上がりの虹大好き!」
ラファエル「おいら、雨嫌いじゃなくなった!」
エデンと私の声にミアとラファエルは雨降りを完全に理解したのです!
テオ「Très bien!雨さん、Merci、Thank you。ありがとさん!」
テオが空を見上げてお礼を言いました。
ラファエル「♪雨降れ雨降れ♪」
ミア「♪ルンルンルン♪」
ラファエルとミアは楽しそうに歌いながら笑いました。
つづく
次回もお楽しみに♪
ミアとラファエル:えがおでいれば、こころのなかはいいてんき!