「ねー南雲くん?」
「どうしたの?」
「私さ、JCCに行こうと思うんだ」
私のその一言に南雲くんは酷く困惑していた。自分でも思う。数日前まで普通の一般人だった人が殺し屋学校に通いたいって自分でもちょっとおかしいってわかってる。
「なんで?どこでJCCのこと知ったの?」といつも通りの声だがそこには圧があった
「殺し屋になって南雲くんの横に歩きたい… 」
南雲くんは殺し屋。いつ死んでもおかしくないような仕事をしてる。やめて欲しいなんって言える立場ではないのわかってるから私が南雲くんの横にいく。
「それは僕も嬉しい、でも君は人を殺せれる?」
殺せれる!そうはっきり言えれなかった。
「僕の手はもう血で汚れてるの、でも君の手は違うでしょ?細くて綺麗な手。そんな手を僕は汚したくないの」
何となく南雲くんの気持ちは違う気がした
南雲くんの目は“もう失いたくない”と私に訴えかけているような目だった。
「わかった、でもいざって言う時は隣に立たせてね」
「うん、隣に立ってね」
その夜私はリビングにあるJCCのチラシをゴミ箱に捨てた。
【翌日】
「ねーねー黒川さんって彼氏いるの〜?」
「彼氏ですか?」
「そっ!この前黒川さんが男の人と手を繋いでお店入っていくの見えたんだよね〜」
と元気に話す彼女の横で私は言うべきか悩んでいた。
「最近付き合い始めたんです」
「やっぱ!相手すっごいイケメンだったよね私も早く結婚相手見つけないと… じゃ私行くね」
そう言って齋藤さんは病室の方へと行った。
その夜家に帰ると捨てたはずのJCCのチラシが机の上にあった。急いでゴミ箱を見るとくしゃくしゃになったチラシが入ってる。
寒気がする。私が居ない間誰かが入ってJCCの
チラシを机の上に置いてる。その相手はおそらく殺し屋で一般人である私に手を出せれないからJCCに入れ殺し屋にさせて殺したいんだと私は考えた。
南雲くんに電話する。
部屋に機械の音が3回なる
〝どーしたの?こんな時間に〜〟
「今から会えない?」
〝え?!お誘い?!!〟
「違くて…」
私はさっきあったことを事細かく南雲くんに伝えた
〝僕心配で今すぐにでも未来の元に行きたいんだけど今から仕事なの〟
「それは仕方ないよ、私も十分に気おつけて寝るから南雲くんも気おつけて」
〝できるだけ早く終わらせるね〟
そう言う南雲くんの声を聞いて私は電話を切った。静かな部屋に時計の音だけが響く。
念の為に窓や換気扇を見たがカメラ類は無かった
ベットの横に気配を感じ薄く目を開けると頬に血の付いた南雲くんが立っていた。
「どうしたの?南雲くん」
私の問いかけに答えない。それで何となく今回の仕事が精神的に来るものだったと理解した。私はベットを立ち南雲くんをソファに座られる。その間も何か喋ることも抵抗することも無かった。電気はつけずに暗いキッチンで私はレモンティーを作るためにお湯を沸かす。
その間タオルの端を水で濡らし南雲くんの顔にかかった血を拭き取る
「はい、レモンティーぬるくしたからすぐ飲めるよ」
そう言って私は南雲くんにコップを差し出す。
南雲くんは何も言わずにコップを受け取り飲み始める。それを見て私も紅茶を飲む。
「疲れた時はね、レモンティー飲むと落ち着くって昔お母さんに教えてもらったんだ」
普段の様子とは想像もつかないほど無口な南雲くんに向けて私は1人で喋る
「普通のレモンティーとは違うでしょ?」
小さく頷く
「隠し味入れてるんだ〜」
「…隠し味?」
「気になる?」
また小さく頷く
「隠し味は秘密だから美味しいの」
レモンティーを飲み干した南雲くんは寝てしまった。南雲くんのコートを脱がせベットに寝かせる。
コメント
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未来ちゃんよく南雲運べるね!