潔の視界が暗闇に包まれる。聞こえるのは、自分の激しい鼓動と、氷織の穏やかで、けれど狂気に満ちた吐息だけ。
氷織:
「潔くん、心臓……すごい速いよ? 怖いん? それとも……僕に触れられて、期待しとるん?」
潔:
「……ふざけんな……っ。俺は、お前なんかに……絶対……」
氷織:
「あはは、その強気なところも大好き。……でもね、潔くん。この『ゲーム』のルールを決めるのは、僕なんよ。君が泣いて僕に縋るまで、この部屋からは一歩も出さへんから。」
氷織は潔の耳たぶを優しく噛み、そのまま首筋に深く、自分の「印」を刻みつけた。
外の世界では、雨が降り始めていた。
まるで、潔世一というエゴイストを、この水色の檻に永遠に閉じ込めておくために。






