注意 嘔吐表現あり 微病み
第二話スタート
「っ…!?」
そこには手紙のような紙と血が染み込んだ布、そして女の髪の毛が入っていた。
段ボール箱を開けた時に広がる、鉄の匂い。
「ッ…おぇ”っ…」
リスナー「顎!?」
リスナー「ちょ、剣持大丈夫!?」
「ゲホッゴホッ」
なんだよ、これ
なんで僕のところにこんなものが…?
とりあえず僕は、手紙を読んでみることにした。
剣持刀也さん♡
送り間違いなんかじゃないですよ。
私はあなたのこと、ずっと見てますからね
間違いない。
これを運んできたのは、リスナーだ。
しかも異常な程に僕を、剣持刀也という存在を好んでいる。
運んできた…ということは
「家が…特定されて…?」
そこで僕はやっと配信のチャット欄が素早く動いていることに気がついた。
リスナー「剣持大丈夫か」
リスナー「剣持返事しろ」
「ごめっ…今日は終わる」
リスナー「了解」
♫〜
「…?」
今は、何時だろう
もう辺りが暗くなっている。
スマホを見てみると、
加賀美社長
の文字が浮かび上がっている。
「もし…もし?」
加賀美「剣持さん?」
「はい…」
加賀美「今日、ろふまおの収録あるんですけれど…」
あぁ、忘れていた。
「今から行きま…」
加賀美「剣持さん、大丈夫ですか?」
「え…?」
なにが、大丈夫なのだろう
加賀美「朝の配信、見たんです」
加賀美side
剣持「え…?」
剣持さんの意外そうな声が聞こえてきた。
「剣持さん、家に迎えにいきますから少し待っていてください」
剣持「なんで…?」
「え?」
今度は私が声を出してしまった
剣持「なんでも、ないです」
「え、ちょ…!」
剣持「今から行きますから」
ブチッツーツー…
切れてしまった…
やはり、迎えに行った方が…
剣持side
ダメだ、待たせてしまった
走っていかなければ。
「…本当に…大丈夫、だよな」
誰に聞くわけでもなく、暗くて静かな部屋で1人、
そうつぶやいた。
「なに…心配になってんの…w」
加賀美side
「はぁっはぁっはぁっ」
早く行かなければ
そう思い、私は剣持さんの家に向かうことにした。
不破さんと甲斐田に言ったら
不破「いってらっしゃい!」
甲斐田「もちさんと一緒に帰ってきてくださいね」
と言ってくれた。
「あ…!」
私は見慣れた姿を見つけた。
「剣持さん!!」
剣持「え?」
「大丈夫ですか?心配したんですよ」
剣持「…」
剣持さんは黙っていた。
「とりあえず、入ってください。風邪ひきますよ」
今は雨がすごく降っていると言うのに、剣持さんは傘をささずに歩いていた。
もうすでにずぶ濡れだな…。
そう考えて、私はジャケットを剣持さんに着させた。
剣持「…あったかい…」
「ふふっ、当然ですよ」
剣持「聞こえたんですか」
「はい、すごく聞こえてました」
剣持「…」
「…剣持さん,聞きたいことがあります」
コメント
1件
うぁ…それはすごく怖い…