第3話スタート
加賀美side
「剣持さん、聞きたい事があります」
剣持「…」
「配信の途中に届いたものの中…なにが入っていたんですか?」
剣持「…普通のもの、」
「普通のものでしたら、あんな反応しないはずですけど」
私はわざと重ねて言った。
「いつも冷静沈着なあなたがあんなに取り乱すなんて、おかしいじゃないですか」
剣持さんはそれきり、黙りきったままだった。
剣持side
♪〜
加賀美「剣持さんの電話ですか?」
「うん…誰だろ」
スマホを見てみると、画面には知らない番号が書いてあった
僕は嫌な予感がした
「…出てきま…」
加賀美「待ってください」
多分、バレた
加賀美「剣持さん…その電話…」
僕はつい、
「加賀美さんには関係ないだろッ!」
と、言ってしまった
加賀美「…」
「あ…その、ごめっ」
加賀美「剣持さん」
嫌われたかも
もしかしたら、もうあの日々には戻れないかも
僕はずっとそんなことを考えていた
加賀美「私は心配なんです」
加賀美「いつも冷静で、誰よりも頭が回るあなたが
そんなに苦しそうにしているのが、
心配なんです」
「電話だから、大丈夫」
加賀美「…なにかあったら、言ってください」
「うん」
side
剣持「もしもし」
「あ〜、やっと出てくれた♡心配したんですよ〜?」
剣持「…だれだよ」
「ふふっ、やっぱり剣持さんって可愛いですね♡
その近くの男性はもしかして、ろふまおの誰かですか?」
剣持さんの息を飲む音が聞こえる。
はぁ〜可愛い♡
私のものにしちゃいたいくらい♡
剣持「なんッ…で」
「ずっと見てますよ、あなたのこと♡
デビューした時からずぅっと、愛してたんです」
なのに。
「なのに貴方は振り返ってはくれなかった。
私,寂しかったんですよ?」
デビュー当時から
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
愛してた。
貴方のことを、好いていた
スパチャも何回もした。
メンバー登録も、アカウントを何個も作って何回もした。
グッズも全種類買った。
スパチャや、メンバー登録をした後の、
「ありがとうございます!」
その声が、その言葉が
毎回私の心に刺さった。
大好きでは伝えられないほどの
愛してるだけでは伝えられないほどの
『愛』を私はずっと心の中に溜めていた。
「なんで…?」
剣持「え…?」
「なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
剣持「っ…!」
「私はこんなに貴方のことを愛してるのに、?」
「私はこんなに貴方のことが好きなのにっ!」
「どうして振り返ってくれないの?
どうして他の奴らにばかり構うの?
あぁ、そっか、そうだ
貴方は付き合わされてるだけだよね
だって貴方が振り返ってくれないはずがないもん
大好きだよ、大好き。愛してるからだからッ!」
『私と、一緒にいてよ』
コメント
2件
怖え?怖すぎるこれ実際に起きたら怖くて引きこもるわ 頑張ってください!