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とく(尾崎家では決められたルールに該当していれば、異能力者としての存在を許可していました
ルールは尾崎家の家紋に因んで、鷹に関する異能力なら居ても構わないというものです
その分世界に抗うことができる程の異能力を持った場合、絶対に悪に手を染めない、悪に異能力を使わない、其れを守った上で神に助けて頂けるよう禊物を多く捧げ、鷹に存在することを許してもらいなさい
其れが1つ目のルールです
太宰(ということは、姐さんは鷹に関する異能力ではなかったから……
とく(はい
あまり良い話ではありません
ですが、私たちの家は、優しかった方です
他の家ならば家紋に関係なく(自主規制)してますから
敦(急に紅葉さんが消えて、誰も何か言わなかったんですか?
とく(祖父母はどちらとも他界してますし、夫は出張先でタヒんでしまったので
乱歩(どうして君は彼女を逃がした?
とく(もともと尾崎家のやり方は気に入らなかったので
乱歩(でも、君はもともと尾崎家の人間じゃなかった
どうして尾崎家のルールを知っていた?
とく(フフッ
知っているのに聞くのですか
乱歩(こういうことは本人から聞いた方が都合が良い
嘘をついても意味はないよ
それと、ちゃんと録音もするからね
とく(…..やっぱり、名探偵には勝てませんね
分かりました
長くなりますよ
乱歩(構わない
とく(では
______________________
とく(話した通り、尾崎家はとても珍しかった
近所では、そのルールを知っている人が殆ど
私の父もその1人でした
と言っても、私の母が尾崎家の人間で、父がそこに結婚を申し込んだため、尾崎家とはいとこの関係なんです
きっと母が、夫婦になる上で絶対知っておいて欲しかった、尾崎家の秘密なんでしょう
母が病死し、父がショックで立ち直れなかった時、せめてこれだけは忘れないで欲しいと教えてくれたのが、1つ目のルールです
その3年後、父がタヒにました
私は、知ることの出来なかった2つ目と3つ目のルールを知るために尾崎家に嫁ぐことを決意しました
尾崎家の元妻であった尾崎庸さんがお亡くなりになられたことをきっかけに、私は尾崎家に嫁ぎました
その後は子育てに必死で書物を探す時間がなくなり、挙句の果て、夫がタヒに葬式やらで忙しく、娘達が大きくなるまでは私も下手をできず、書物を探す時間はどんどん減っていきました
そんな中、こうして政府が襲撃に来る前にやっと見つけたのがこの正式な尾崎家の1つ目のルール
「鷹に許しを請いなさい」
でした
これが、私が1つ目のルールを知っていた理由です
敦(あの……1つ疑問があるのですが
どうして、襲撃前に書物を見つけられたんですか?
賢治(確かに
それでは、辻褄が合わないですね
とく(私が時を操る異能力者だからです
そこでもう1つ疑問が生まれる
何故最初から異能力を使わなかったのか
乱歩(それに関しては僕が説明するよ
それはね、ズバリ!
異能力者に対する人々の考えを変えること
とく(簡単に言ったらそういうことです
まずは私の異能力の説明をしないと、この話は始まりません
国木田(でも、今日はもう遅い
話すのは明日でも構いませんか?
とく(それは構いませんけど…….
私どこで寝れば良いのでしょうか?
主(どうも主です!
深夜投稿すみません
書くことないので締めます
次回「とくさんの住居決め&異能力」
お楽しみに!
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