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閉憶病
福乱
下手注意
困ったことになった…
乱「ねえ、僕帰りたいんだけど」
今までで一番困っている
乱「此処お菓子無いの?」
さて…如何したものか…
乱「ねえ!聞いてるの?!」
太「はいはい、乱歩さん待ってください」
乱「君は誰なのさ!」
ずっと此んな調子…
閉憶病…楽しかった頃のことしか思い出せなくなる…
厄介な病気にかかってきて…
社長のことも覚えてないっぽいしな
時間が経って無さすぎるのか…
乱「ねぇ〜お〜か〜し〜!」
…そろそろしんどい
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此処は何処だ?
探偵社とか云っていた
僕の家の周りにはそんな所は無かった
だとしたらかなり離れた所か?
そろそろおなかすいた…
ガチャ
扉が開くと社長と呼ばれた人が歩いてくる
福「私のことを覚えているか、乱歩」
乱「厭、おじさん誰?会ったこと無いと思うけど」
福「太宰、状況は?」
ほんとに何なんだ此の人たち
父上も母上もいないし…
乱「家に帰りたいんだけど!」
顔を見合わせるだけで何も云わない
…イライラしてきた
乱「ねえってばっ!」
ぎゅぅ…
急におじさんに抱きしめられた
乱「何?母上以外にされても嬉しくないんだけど」
福「お前の親はいない」
此れだから大人の云うことは判らない
僕の親は今でも家に…
あれ?よく考えたら服装が制服ではない
眼鏡も掛けてるし
何より何で僕は此処に居る?
普通何処かも判ない所に居ないはずだ
福「乱歩なら判るはずだ」
よりいっそう抱きしめる力が強くなった
そして全てが判った
僕は名探偵江戸川乱歩だ
乱「社長…判ったよ…」
福「よく思い出した」
乱「当たり前じゃんっ」
僕は名探偵だからねっ
閉憶病の直し方
大切な人にハグをしてもらう