ロメが寮の部屋に帰り着いた時、夕食にでも行っているのかハルはいなかった。
ふらふらとクッションに腰を下ろし、機械的に鞄からお茶のペットボトルを取り出す。指の痺れに手間取りながらふたを開けている間も、頭の中は先ほどのダンとの会話が何度もリピートされていた。
「ほ……本気ですか?」
「本気だよ。さっきも言ったけど、君は魅力的だ」
唖然とするロメに、ダンはパウダーの入った袋を差し出し、微笑んだ。
「一応言っておくと、これは義務感とか責任感からの誘いじゃないよ。100%、下心あり……って言い方もおかしいけどね。だから、君も本気で考えてみてほしい」
考えれば考えるほど頭の中がぐちゃぐちゃにかき回されていくようで、ロメは息を吐いた。
「……ちょっと落ち着こう、いったん」
パウダーを取り出し、お茶と共に口に流し込む。
途端にざわついていた心が静まり、混乱していた頭が冷静になっ*****************
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