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優吾side
買い物から帰って来たら咄嗟に何かを隠す2人。
優吾「今、何隠したの?」
北斗「なにも、かくちてないもん」
慎太郎「別に何も無いよ?」
優吾「何?」
北斗、慎太郎「ビクッ」
少し怒ったような声を出せばすんなり話し始めた。
慎太郎「2人でかくれんぼしてて、俺が鬼できょもの部屋に北斗が隠れたの。その時にコナンのグッズを1つ壊しまして……」
北斗「……」
あーあ、大我に怒られるな。大我はコナン大好きだから簡単には許してくれないかもね。
優吾「まぁ素直に謝りな。隠す方が絶対怒られるから」
慎太郎「はーい…」
北斗「ぅん…」
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あれから1時間程したら大我が帰って来た。
大我「ねぇどうしたの?何かあった?」
いつもなら笑顔で“おかえり”って迎え入れる2人が黙ってるもんだから大我が疑い始める。
大我「髙地、なんか知ってる?」
優吾「知ってるけど本人から聞きな」
俺は大我には何も言わず、慎太郎達に話すように促した。
慎太郎「きょも、あのさ、これ……」
慎太郎が恐る恐る壊れたアクリルスタンドを見せる。すると、
大我「あぁー!!なんで!?どういう事!?」
慎太郎、北斗「ビクッ」
優吾「ビクッ、うるさっ」
案の定大きな声をあげて驚く大我。普通に近所迷惑だわ。
大我「なんでこうなったのか説明して!」
珍しく鬼の形相で言葉を発する大我にビビりながら答える慎太郎。
慎太郎「2人でかくれんぼしてて、北斗を探してる時に、俺が棚にぶつかって…」
大我「はぁ…そもそも勝手に人の部屋でかくれんぼなんかすんなよ」
慎太郎「ごめんなさい」
北斗「ごめん、なしゃい……ポロッ」
あまりの怖さに頑張って泣くのを耐えてた北斗の目からポロポロと涙が落ちる。
大我「泣きたいのはこっちなんだけど!宝物壊されてさ、ふざけんなよ!」
優吾「大我!」
大我はそう言い捨てて部屋に行ってしまった。大我の姿が見えなくなった瞬間、
慎太郎の目からも涙が零れ落ち、北斗が声をあげて泣き始めた。
慎太郎「きょも…ポロッポロッ」
北斗「うぁぁぁぁん」
優吾「大丈夫、大丈夫。2人ともちゃんとごめんなさい出来たでしょ。とりあえず今はそっとしといてやろ」
あれから、大我は1度も降りて来ず、慎太郎と北斗も落ち込んだまま樹とジェシーが帰って来てご飯の時間になった。
ー続くー