四話 死にたい
もう放課後か、、、。
時間って経つのが早いなぁ、、、、。
もう、いっそ死にたいなぁ、、、、、。
そう言っている間に私は家の前に立っていた。
(今日も、両親にいじめられるのかなぁ、、、)
「はぁ、、、、、。」
行きたくないなぁ、、、、、。
死にたい、、、、、、。
そう思った私は、走った。
うんと遠い所まで、、、、走った。
気が付けば、そこは海だった。
ここで、、、、、飛び込めば、、、、、、。
そうすれば、、、、、、死ねる、、、、、!
(、、、、待って、、ッ!!!)
また何を考えているんだろう、、、、。
死ぬなんて、、、、絶対だめだ、、、!!!
「やっぱり、、家に帰ろう、、、、」
そう思って死ぬのを諦め、家に引き返すことにした。
「ただいま、、、、、」
家はなんだか騒がしかった。
(また、、喧嘩かなぁ、、?)
やはり、そうだった。
〈おい!!お前こんなこともできないのか?!〉
₍ご、、、、、ごめんなさいッ、、、!!⁾
〈謝ってばっかりだな、、おい!!〉
お父さんがお母さんの事を蹴っている。
お母さんが蹴った拍子に倒れてもお父さんはお母さんを蹴り続ける。
これが日常茶飯事である。
〈こんなまずい料理なんていらねぇよ、、!!〉
ガシャン!!!
お父さんがお母さんの作ったであろう料理を投げる。
ビシャ!!と料理が音を立て床に散らばる。
皿は割れて大惨事になっていった。
(お、、、、お母さん、、、、)
お母さんが怪我していないか心配になった。
いくら私に酷い事してくる最低なお母さんだけど
こんな場面を見ると心配してしまう。
私の心臓はバクバク鼓動が鳴っていた。
(次は、、、、私なのかな、、、?)
そう怯えていた。
₍ひ、、、、、ぐぅ、、、、うッ、、、うぐ、、、⁾
お母さんは倒れたまま泣いていた。
腕で体を支えて這いつくばっている体制で散らばった料理の残骸を片付けようとしている。
「私が、、、する、、、よ」
₍う、、、うるさいッ!!⁾
「きゃっ、、、!!」
私は、這いつくばっているお母さんに勢いよく突き飛ばされた。
₍私はあんたに助けてもらいたくない!!あんたに助けて貰っても感謝しないから!!⁾
「そ、、、そんな、、、」
₍早く出てってよッ!!⁾
私はリビングからお母さんに追い出された。
両親の喧嘩後、お父さんは再び外に出て行ったらしい。
お父さんは喧嘩した後はまた外に出て行って、都会に出かけるのだ。
それで、帰って来なくなってしまう。
私は、また部屋に閉じ籠った。
今日は夕飯も食べなかった。
夕飯を食べない時もあるから慣れている。
私は、またリストカットの準備を始めた。
凄く今日は刃がするする切れる。
いつものように痺れと少しの痛みが襲ってくる。
ああ、、、良い快感だ、、、、!!
この時間が私の逃げ場だった。
「あ、、あははははは!!!!」
その後、私は狂った感情を持ち狂った声をあげて暴れた。
「あきゃきゃきゃきゃきゃきゃはははは‼!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
それから、疲れて寝てしまった。
朝が来た。
起きると私は絶句した。
まさか、、、、手当てをせずに、、、、、寝てしまったなんて、、、、。
昨日は、覚醒して狂ってしまい、手当てをすることも忘れて
そのまま寝てしまったのだ。
シーツは血だらけで、部屋も血が多少ポツポツ垂れている。
(やばい、、、、片付けなきゃ、、、)
幸いお母さんは居なさそうだった。
紗由も学校に行ったのだろう。
(てか、、、今何時だろう、、、、)
時計は九時を指していた。
(ヤバい!!!!早くしなきゃ!!)
私はテキパキと片づけを終わらせた。
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