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最初は恋なんて思っていなくて、ただ単純に尊敬しているリーダーとしか見ていなかった。これから先、ずっと先も同じだと思っていた。変わらない友情、変わらないメンバー同士、変わらない関係。しかしそんなもの一瞬にしてひっくり返るただの紙切れ1枚だった。
「ur〜!!」
「…」
俺を呼んでくれる声に、俺を見てくれる瞳に、向けてくれる笑顔に、俺は否応なしに惚れてしまった。こんなことあるのか、きっと勘違いだ。だって相手は長年一緒にグループ活動を営んできた相手で、俺等のリーダーで、男だ。
恋に落ちたなんて絶対嘘だ、勘違いだ。
「…くそ、っ」
勘違いだ勘違いだと自分に言い聞かせたところで気持ちは一向に変わる気配にならないどころか余計好きが募っていくばかりだった。それでも頑なに認めようとしなかったある日。俺の心丸ごと変わるきっかけがあった。
その日はたまたまjpさんと2人だけの撮影日だった。2人だけのディスコは珍しく、無言になるかと思いきや撮影の合間に最近あった面白い話、ハマってる話をしていた。jpさんは逐一リアクションを取ってくれたり、会話を広げてくれた。それがどうしても嬉しくて、反応してくれるたびに口元が緩むのが分かった。
「…あーあ、」
「?urどうかした?」
「いや、眠いなーって」
「あー!わかる」
俺はjpさんのことが好きだ。メンバーとしてじゃなくて、敬愛じゃなくて、友情でもない、恋として。一人の人としてjpさんが好きなんだ。でもきっとjpさんはそんなこと微塵も思っていないだろう。
(それなら…意識させて恋に落ちて貰えば良い)
何回だって何十回だって思いを伝えて、落ちてもらおう。そのためなら手段なんか選ぶものか。
「jpさん」
「なに?」
「俺jpさんのこと好きだよ」
「俺もす…」
「俺はjpさんと付き合いたい、ハグしたいキスしたいしセッ…」
「はぁぁ!?!?」
一度俺の方から興味を持ったのだから、何が何でも恋に落として恋人になってやる。
「早く俺に落ちてね、jpさん」
「う、urのばかぁぁぁっ!!!」
そういってjpさんはディスコから抜けていった。最初から上手くいくなんて思っていなかったのだからこれは想定済み。大丈夫、これから恋に落ちてくれればいいのだ。そのためなら何だってしてやろう。