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ジェシーside
「はーいお疲れ様でしたー。」
監督のこの声により、やっと俺は心を休ませることができる。さぁ、家に帰って何をしようか。いや、これからラジオか。マネージャーの車に乗り、スマホで樹に確認をとる。
ジェ「今日のラジオはこんな感じでいいんだよね?」
樹「そうそう、今どこらへん?」
ジェ「今赤坂らへん。あと少しだよ」
樹「おけ」
話すことがなくなり、適当にLINEを開いて過去のトークを読む。俺が暇な時によくやることだ。
そしたら、彼からLINEが来た。
「今日ラジオだよね?頑張って。ラジオ終わってからLINEしてくれれば旅行の場所決めれるよ。」
ラジオ前はいつもこうやってLINEをしてくれる。
俺はそんなところに惚れてしまったんだ。
「もちろんLINEするよ。起きとけよ笑」
とLINEし、気づいたらニッポン放送のある有楽町に着いていた。
ラジオブースに入り、樹と台本の確認をした。
確認が取れ、10分くらいの隙間時間ができた時、俺はあのことを樹に相談した。
ジェ「あのさ、こーちのことなんだけど」
樹「うん。あ、進展した?」
ジェ「それがさ、あいつは俺の”好き”を本気だと思ってないんだよ」
樹「まぁ、そうだろうな…」
ジェ「どうすれば良いと思う?」
樹「んー、難しいな…俺最近恋愛してないし、ましてや男の恋愛はもっと難しい。」
樹がこう言うのもわかる。何故かって、樹の周りでゲイなのは俺だけだからだ。
樹に打ち明けた時、どんな反応が来るかと不安になっていたが、樹の返答は意外だった。
樹「あ、そーなんだ。」
ジェ「え?それだけ?」
樹「あぁ。え、他なんか言うべきことある?」
ジェ「ないけど…」
この返答は俺に取って一番嬉しかった。
そこから、樹には恋愛相談をしている。
だから、俺がゲイだってことを知っているのは樹だけだ。
この相談は、他の人にはできない特別なこと。
樹「ジェシー?聞いてる?」
ジェ「ん?あぁごめん。考え事してた。」
樹「今度旅行行くんだろ?そん時に告っちまいなよ」
ジェ「ええ⁈でも否定されたらどうすんだよ…」
樹「まぁそん時はそん時!がんば!」
ジェ「えぇ、、、」
樹「あ、ラジオ始まるから!うし!切り替えて!」
ジェ「はいはい…」
どうしよっかなぁ…
樹「SixTONESの田中樹と!」
ジェ「ジェシーでした!」
スタ「お疲れ様でしたー」
樹「じゃあなー」
ジェ「じゃ」
あ、LINEしなきゃ、。
LINEを開こうとして、手が止まった。
こーちは俺のことどう思ってるんだろ。
世間で言われている脈アリと脈ナシ。
俺は今どっちなのだろうか。
少し、不安になってしまった。
この日はこーちにLINEをせずに、家に帰って寝てしまった。
小鳥のさえずりが聞こえ、
俺は気持ちよく目覚める。
…わけなく、案の定俺は寝坊した。
「今何時、?」
「は、?6時、?」
俺が家を出る予定の時間じゃん。
ま、マネージャーに連絡、!!
マネージャーのLINEを開き、電話をしたが応答しない。そこで俺はマネージャーからメッセージが来ていることに気づいた。
マネ「ジェシーさんすみません💦風邪ひいてしまって💦今日迎え行けないです…。代わりに髙地さんが行ってくださるそうです!」
ガチかよ…やべー…
俺はこーちに電話をかけながら髭を剃ったり、洗顔をしたりと5分くらいで準備した。
3回目の電話でやっとこーちは出た。
こち「…もしもし。」
ジェ「もしもしこーち?!ごめん!あと5分で出るから!」
こち「良いけど…」
ジェ「ごめんすぐ行く!」
好きな人を待たせるなんてやばいことだよ!
もたもたしながら俺は家を出て、こーちの車を見つけた。
ジェ「ごめんこーち!」
こち「いいよ…昨日ラジオで遅かったんだろ?」
ジェ「うん、、、」
あれ?こーち暗い?
ジェ「こーち?体調悪い?」
こち「なぁ、なんで昨日LINEしなかったんだよ」
ジェ「あ、」
やばい、忘れてた…。
ジェ「いや、その、ごめん」
こち「俺、ラジオ聞いて待ってたのに…」
こーちが珍しく拗ねてる…。
ジェ「ほんとにごめん。昨日色々考えてて…」
こち「まぁ、いいけど。遅れるかもだからスタッフに連絡しといて。」
ジェ「うん、」
こーちを悲しませちゃった…。
樹side
今日はメンバーとの撮影!!
…なんだけど、両片思いの二人がなんかギスギスしてる。
北「なぁ樹」
樹「んあ?」
北「なんか今日ジェシーとこーち暗くね?」
樹「そう、だな。遅刻したから落ち込んでんじゃね?」
北「んー、、、」
北斗勘ずるいなぁ…。
あとで二人に聞いてみよっと。
スタ「今日はPOTA〇〇の撮影でーす。ペア発表しまーす」
スタ「えー、ジェシーさんと森本さん。京本さんと松村さん。髙地さんと田中さんでーす」
スタ「ジェシーさんと森本さんから撮影します」
スト6「はーい」
こち「ねぇ、樹」
樹「ん?」
お、早速キタキタ。恋愛相談。
こち「昨日、ジェシーから返信来なかったんだよね…」
樹「え、そうなの?!」
なにやってんだよあいつ…
樹「でもラジオの前に言ってたぜ?こーちからLINEきたーって嬉しそうに。」
こち「でも、来なかったんだよ?」
樹「寝落ちしたとかじゃね?」
こち「朝その件について触れたら気まずそうだったし」
こち「やっぱり俺、脈なしなのかなぁ、」
「絶対それはねえ。」って言いたいけどー…
ここは俺が言うべきではないセリフだ。
大「なに?こーち恋してんの?」
北「ほら京本!俺が言った通りだ!」
樹「は?!お前らいつから聞いてたんだよ⁈」
北「いや脈なしなのかなってとこだけだけど。」
こち「よかったぁ、」
大「んで?こーちは誰に恋してんのか??」
北「バラエティの共演者さんとか?」
こち「言うわけねえだろ…」
北「いや言えよ!友達だろ?」
こち「友達だから、言えないんだよ、」
大「北斗、やめようぜ」
北「まぁ、そうだな。」
そういって二人は遠ざかっていった。
樹「いっそ告っちまいなよ!」
こち「でもぉ、」
スタ「次京本さん松村さんでーす」
お、末っ子たちが帰ってくるってことは!!
良いこと思いついたぞ!
ジェシーside
慎「なぁ今日暗くね?どした。」
ジェ「いや、」
慎太郎は優しい、だからこの件についても話して良いかもしれない、。
ジェ「実はさ、俺ゲイなんだよ」
慎「あ、そうだったの⁈」
ジェ「うん、」
慎「わかった。恋愛相談だろ」
ジェ「よくわかったね笑」
慎「ははっ!さすが俺。」
慎太郎も、優しいな。
そこで俺は全ての経緯を慎太郎に話した。
慎「なるほどなぁ〜それで悩んでるのか。」
慎「いっそ告れば?」
樹と同じこと言ってんじゃん!
ジェ「無理無理無理無理!!振られたら元の関係には戻れないんだよ?!」
慎「だからこのままの関係でいいの?」
ジェ「よくはないけど…」
慎「はいじゃあ告る!終わり!」
終わりじゃないのに…
樹「お、二人ともお疲れー」
慎「うっす樹。」
樹「なぁ慎太郎!ちょっと付き合ってくんね?」
慎「ん?…わかった。」
こち「俺もついてく」
樹「いや、ここで待ってて!こーち今日体調悪いだろ?」
慎「そうだよ!」
こち「いや、まてって、、、行っちゃった、」
ジェ「今日体調悪いの?」
こち「いや、悪くない。二人がふざけてるだけだよ」
ジェ「そ、」
気まずい…
大我と北斗ってこんな気持ちだったんだな。
うだうだしても仕方ない、話そう。
ジェ「ねぇ」
こち「あのさ」
「あ。」
ジェ「先いいよ」
こち「いやジェシーが先に話して」
ジェ「わかった」
話始めが被ってさらに気まずい、
ジェ「なんでこーちは今日そんなに不機嫌なの?」
こち「不機嫌って…。昨日ジェシーがメールをくれなかったから。これ車の中でも言ったろ?」
ジェ「違うだろ。納得しない。」
こち「納得しなかったら俺の意見が違うってことになるの?」
ジェ「そうじゃねえよ、」
こち「いや、そうだ。」
ジェ「違う」
こち「そうだって!」
ジェ「違うって!!」
ガリ、と皮膚を裂く音がした。
こち「いたっ、」
俺は感情的になってこーちの腕を強く掴んでしまった。その時に爪がこーちの頬に当たってしまったのだ。
ジェ「あ、」
こち「…」
大切な人を、傷つけてしまった。
ジェ「こーち、ごめn」
北「撮影交代だよーって、どうした?」
北斗、!!てことは次の撮影はこーちだ。
どうしよう、
大「こーち怪我してんじゃん。なんで?」
ジェ「俺がk」
こち「さっき転んで切っちゃってさ笑笑ジェシーに手当してもらおうと話しかけてたんだ。」
俺が怪我させた、と言いかけた時にこーちはそう発言した。
北「そうだったんだ。じゃあ俺スタッフに言って時間遅らせてくるよ。」
大「俺も救急箱持ってくるわ」
こち「ありがと笑」
こーちを怪我させた挙句、助けてもらった。
情けない、俺。
こち「このくらいのこと気にしないで笑」
ジェ「ほんとにごめん。」
こち「大丈夫だよ笑それより、メンバーに悟られないようにしなきゃね。」
ジェ「ありがと、」
こーちは寛容で漢らしいのに。俺はなんでこんなに弱々しいんだろう。自分を責め立てながら、他のメンバーには笑顔を見せた。
こーちの怪我はメイクで隠せるくらいの軽い怪我だった。そして、全員が撮影を終え、バラシとなった。
慎「今日飲み行ける人ー」
樹「行く」
大「ワイン飲める店だったらいいよ」
慎「高級な店ってことかよ…仕方ない!いいぜ!」
北「明日久しぶりにオフだし俺も行きたい」
みんな行くんだ。明日は、確か午後から仕事だったな。だったら行こう。
ジェ「俺もいける。」
樹「こーちはー?」
こち「俺は…」
慎「こーち明日オフだったじゃん!行こうぜ!」
こち「でも俺あんま酒飲まないし…」
慎「いっつも飲んでないだろー?いいじゃん!」
こち「んー、わかったよ、」
慎「やったー!!じゃ行こう行こう!」
こち「あ、でも車で今日来たわ」
慎「あ」
こち「じゃ、俺は帰る、、、」
慎「じゃこーちの家で飲むか。」
こち「は?」
樹「いいじゃん」
大「仕方ねえな」
こち「俺家汚ねえよ?」
北「綺麗なくせに」
慎「俺車運転するから!!じゃいこぜ」
なんか、こーちの家で飲むことになっちゃった、
※1話で完結するとか言いながら完結できませんでした。すみません。次回で完結させます。