あらすじの方に注意事項のようなものを書いておいたので確認お願いします。
こちらの小説を読みたいと思ってくださっ方ありがとうございます。
〜episode.1〜
小学校入学式で、僕は君に出会った。君は、少し離れた桜の木の近くで桜を見つめていた。僕は、そんな君に惹かれたんだ。黄色いサラサラな髪に、大きな瞳。僕は小学校1年生にして思った。『なんて、綺麗な人なんだろう。』と。
それから9年後。僕は相変わらず君に、想いを寄せている。君と離れたくなくて、君と同じ高校に入った。この9年間君とは、仲良くなるような接点もないままだった僕は、9年間過ごしてきたのに君のことは全くと言っていいほどわからない。でも、ただ1つわかっていること。君は、誰の前でも本当の笑顔で笑わないし悲しんだりしない。まるで感情のない”ロボット”のように。
(今日からここが僕が通う学校かー。)
この高校、凄く頭がいい。僕も合格ラインギリギリだった。ここまで彼を、追いかけ続ける僕に少し嫌気がさしてくる。僕は 彼、るぅとくんと同じクラスになっていないか確かめるためクラス発表と書かれた掲示板に目をやる。僕は3組。彼は、、3組。
(え、まじ、?)
ついに、ずっと同じクラスになれなかったるぅとくんと同じクラスになれた。恥ずかしながら僕、ころんは彼と1度も同じクラスになったことがない。これで僕もるぅとくんとの接点を持てた。やっとスタートラインに立てたような気がする。 るぅとくんと同じクラスという幸せに浸りながら教室に向かうと、席まで彼と隣だった。これは、まさか今までなんの進展もなかった神様から僕へのチャンスのプレゼントなのではないかと思うほどには嬉しかった。 しばらく経ち彼が、教室へとやってきたので軽く挨拶をしてみようと思う。
「る、るぅと、くん。お、おはょぅ。」
緊張のし過ぎで、最後の方の声が小さくなってしまった。だが、そんな僕に彼はにっこりと微笑んで「おはようございます。」と返してくれる。少し微笑んだだけでもわかるこの、綺麗さ。彼は年齢があがるにつれ、綺麗さも増していく。だが、そうこうしているうちにも時間は進んでいるようでHRを告げるチャイムと共に先生が入ってくる。もちろん僕は、先生の話など興味がないので寝て過ごす。
「あ、あの、、。」という声かけと共に目を開けると、クラスの全員が僕のことを見ていることに気がつく。
「蒼山、お前黄瀬と学級委員な。」
「は?」
突然、先生から告げられた言葉についそんなことが漏れる。蒼山とは僕ころんの苗字。そして黄瀬とは、僕がずっと想いを寄せている相手るぅとくんの苗字。
「じゃあ、頼んだぞ。」
と僕を置いて話を進める先生。いや、まてまてまて。何で僕が学級委員なんだ。いや、るぅとくんとするのはいいかもしれないがなんでよりにもよって学級委員、。「蒼山くんが寝てるから学級委員に任命されたんですよ。」とこそっと教えてくれる彼。いや、なんで寝てるような奴に学級委員を任せようと思うんだ。だが、そんなことを考えてももう意味が無いので辞める。
・.。*・.。*♡
「はあ、母さんただいま。」
「ころん、おかえりなさい。今日学校どうだった?楽しくやっていかそう?」
「うん。」
家に帰り、親とろくに話す体力もないためそんな適当な返事をする。
(なんで、入学初日から雑用任せられるんだよ。)
そう、僕が疲れている原因それは先生に雑用を任せられたからである。
(何で僕が学級委員なんだよ。)という無意味な考えを今でも続けてしまう。だが、これもるぅとくんと同じ委員なのだから、彼と一緒にいる機会が増えたと言うことだ。そう、プラスに考えることにする。だか、1番の疑問。何故、るぅとくんが学級委員をやることになったのかだ。彼は、自分から進んで学級委員をやるような人ではない。中学の時も学級委員をしているという話は聞いたことがない。誰かに言われて断れなかったのだろうか。彼のことだから有り得る。明日、学校で聞いてみようかそんなことを考えながら眠りにおちる。
「はよーっす。」朝、登校してからそんな気だるそうな挨拶を口にする。我ながら僕はフレンドリーな方だと思う。1日で友達はしっかり出来た。
「なあ、ころん。本当に学級委員やんのか?」 「仕方ねぇじゃん。押し付けられたんだから。」
「お前が寝てたからだろ。」
こいつはさとみ。出会ったばかりだがこいつとはなかなか気が合うと思う。ゲームの趣味も合うし。
「でもよ、るぅとって話しかけにくくね?」
「あー、まあ分からないこともないね。」
さとみの言う通り、るぅとくんは話しかけにくいと思う。僕も小・中学生の頃何度か話しかけようとしたが話しかけずらく辞めた記憶が何度がある。「まあ、頑張れよ、ころん。」なんて笑いながら言うさとみ。ムカついたので1発殴ってやった。
「あ、さとみくーん。おはよう。」
と元気に挨拶をしに来た赤髪の犬。
「よお。莉犬。」
どうやらこのわんわんは莉犬というらしい。
「あ、初めまして。俺、紅坂莉犬って言います。気軽に莉犬って呼んでよ。」と自己紹介されたので僕も軽く自己紹介をする。
「蒼山ころん。よろしくね。わんわん。」と見たままで呼ぶことにした。
「は?俺がわんわんならお前はめえめえだな。」「僕がめえめえ?なんで?」
「だって、めえめえ声ガサガサでヤギみたい。」
「確かにころんはヤギみたいな声だよな。」と独特な笑い方で言うさとみ。確かによく声だガサガサだねなど言われることはあったがヤギなんて言われたことがない。「ね、黄瀬くんもそう思うでしょ?」といつの間にか席に座っていたるぅとくんに聞くわんわん。るぅとくんは困った顔をしていたが、すぐに理解したようでこくっと頷いた。「ほらねー。」と笑いながら言うわんわん。
「蒼山くん、黄瀬くん3年生の先輩が呼んでるよ。」
何か先輩に呼び出されるような事をしたのだろうか。
「ちょっと行ってくる。」
「はーい。」と笑いながら返事をする、さとみとわんわん。
「何か、用ですか?」
「用って程じゃないんだけど、この教科書運んでくれたの君たちだよね?」と見せられた教科書に目をやると確かに、昨日僕とるぅとくんで運んだものだった。
「それがどうかしたんですか?」
「いや〜、これ君たちの教室に運ぶものじゃないかと思って。」と困りながら言う先輩。確かに、教科書には1年という文字が書いてあった。
「もしかしたら、先生に間違えて伝えられたのかもね。」と笑いながら言ってくれる優しい先輩。固まっている僕に変わってるぅとくんが、先輩から教科書を受け取ってくれた。
「すみません。ありがとうございます。」
「ううん。全然いいよ。俺は3年の生徒会長、紫咲ななもり。気軽になーくんって呼んでよ。で、こっちは、。」と自己紹介をしてくれた紫咲先輩。そして、紫咲先輩が指す方を見ると確かにもう1人、立っていた。
「で、俺が副会長の臭橙ジェルや。気軽にジェルって呼んでや。」と、何故か関西弁混じりで自己紹介をしてくれる臭橙先輩。
「えっと、確か君たちは蒼山ころんくんと黄瀬るぅとくんであってるよね?」と何故か僕たちの名前を口にする先輩。「これからよろしくね。」と笑顔で手を振り先輩たちは自分達の学年のフロアへと戻って行った。
「あ、ありがとう。るぅとくん。」
「何がですか?」とぽかんとして言う彼。自覚がなきようなので「いや、別に。」も適当に返しておく。「変な人ですね。」なんて笑いながら返してくれる彼に対して少し喜びを覚える。例えそれが本当の笑顔じゃないとしても。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
続きはまだ書いていないのですが続きを読みたいと思ってくださった方が多ければ出来るだけ早く描こうと思います。
コメント
2件
ぇ、?すき、神ですね、?( 時間あれば続きが見たいです、、
、、神すぎません、?✨ 続き見たいですっ!