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#雪男BL
雫
182
rn
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翌日。
渡辺は宮舘がいつもとは違うことに気がついた。
重苦しい雰囲気が漂っている気がした。
💙「涼太…?」
❤️「あ、翔太…」
💙「どうした?何か心配事でもある?」
❤️「いや、違う…ただ、翔太に言わなきゃいけないことがある」
❤️「俺はもう、人間には戻れない」
空気が止まる。
渡辺は瞬きすらも忘れて宮舘を見た。
💙「なに言ってんだよ、笑 そんなわけないじゃん、笑」
💙「俺がいれば治るんだから、笑…」
❤️「翔太…」
💙「俺が涼太を…、幸せにしてやるんだから、…っ…」
ガラスに手をつき崩れ落ちる。
💙「嘘だ…嘘だと言ってくれ…っ、」
喉の奥から切れ切れの声が漏れる。
❤️「翔太…ねぇ、聞いて?」
赤く腫らした目が宮舘をとらえる。
❤️「俺はね、人間に戻れなくても幸せだよ」
❤️「翔太がそばにいてくれさえすれば、俺は永遠に幸せでいられる」
❤️「翔太と一緒に幸せになりたいんだ」
目線を合わせ、想いを紡ぐ。
💙「涼太は…それでいいの?」
💙「涼太を人間に戻せなかった俺が、涼太のそばにいていいの?」
💙「涼太は俺と一緒にいて、幸せになれるの?」
❤️「なれるよ。なってみせる」
ガラス越しに二人の手が重なる。
❤️「俺はもう人間ではないけれど」
❤️「そんな俺を、あなたは愛してくれますか?」
💙「俺…」
💙「涼太がどんな姿でも、涼太のことが好き」
💙「これからもずっと、あなたのそばにいるから」
繋がった二人の想い。
ガラスを一枚挟んでいたとしても、一直線に向く愛の矢印。
天才研究員・渡辺と、もう人間には戻れない人外・宮舘。
これが二人が導き出した愛の形だった。
変わらず、渡辺はそこへ通った。
❤️「翔太」
💙「何」
❤️「今日も来てくれたんだね」
💙「毎日来てるだろ」
❤️「そうだね」
💙「だからいちいち驚くなよ」
❤️「それでも嬉しいんだ」
❤️「翔太はいつまでこうしてくれる?」
💙「お前が飽きるまで」
❤️「俺は飽きないよ、絶対」
💙「じゃあ俺もだな」
ガラス越しに、二人は笑った。
そして渡辺は、研究記録に書かれた被験体番号に、バツ印をつけた。
『R.M-325』
その名前の代わりにただ一つ。
『宮舘涼太』
そう記した。
「幼馴染の飼育法」
〜完〜
コメント
8件
初コメ&フォロー失礼します。 ゆり組尊いです・・・・❤️💙 最後の『R.M-325』から『宮舘涼太』になってるとこが好きです! 幸せになってよかった!
寂しいお話😭 実は、人間に戻れるとかは無いの?