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サンウォンの顔がすぐ目の前にある。
逃げようとしても
背中はフェンス。
リ「……サンウォン。」
声が少し震える。
リ「本当にやめろ。」
サンウォンはじっと見ている。
怒っているのか
悲しいのか分からない顔。
サ「ヒョン。」
低い声。
サ「なんでそんな顔するの。」
リオが目を逸らす。
リ「……どんな顔だよ。」
サンウォンが少し笑う。
サ「僕のこと好きな顔。」
リオの手が
サンウォンの胸を押す。
リ「勘違いだ。」
でも力は弱い。
サンウォンは一歩も動かない。
むしろ
リオの手を
自分の手で掴む。
サ「じゃあ離して。」
静かな声。
サ「本当に嫌なら。」
リオは動けない。
沈黙。
風の音だけ。
サンウォンが少し顔を近づける 。
サ「ヒョン。」
リ「……やめろ。」
でも声に
力がない。
次の瞬間。
サンウォンが
もう一度キスする。
今度は少し長い。
リ「んっ…///」
リオの体が
一瞬固まる。
数秒後。
リオが
サンウォンの肩を強く押す。
リ「……ふざけるなッ ハァハァ、」
息が乱れている。
でも怒りきれていない。
サンウォンは真っ直ぐ見る。
サ「ヒョン。」
サ「さっきより拒否弱いよ。」
リオの顔が赤くなる。
リ「うるさい。」
サンウォンが小さく笑う。
サ「じゃあもう一回する?」
リオが睨む。
リ「嫌だ。」
サンウォンは少し考える。
そして
リオの耳元で言う。
サ「ヒョン。」
低い声。
サ「その顔、反則。」
その瞬間
合宿所の窓から
メンバーの声が聞こえる。
「リオー!どこいるー?」
二人とも動きが止まる。
サンウォンが小さく言う。
サ「助かったね。」
リオは目を閉じる。
リ「……助かってない。」
サンウォンは少し笑う。
サ「明日も逃げる?」
リオは答えない。
でも
サンウォンの腕を
まだ離していなかった。