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#ハンドレッドノート
あんこ
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#カンヒュ
「僕も行きたい!!」
僕は二人に必死にお願いをする。
「子供みたいなことを言わないでください…っ」
だけど、2人には全く響いていないみたいで…どうすればいいか分からなくなった時、突如と凛とした声が響いた。
「君たち、なんでまだここに居る?」
「お嬢様…」
僕は突然来たお嬢様に目を見開く。
「命令、直ちに先に戦ってる皆の援護を」
お嬢様が僕たちを見回して命令を下した。
「ラジャー!!」
僕は急いで走り出そうとした。
けど、それを凸さんとしぇいどさんが止めた。
「いや、…ちょっと待ってください!!まだうたちゃんは子供ですよ!?」
「そうですよ!なのに…!!」
二人ともが僕を想ってくれてるのは分かる。けど、………僕は自分でもできるってことを証明したい。もう、守られてるだけは嫌なんだ。
だとしても何も知らないお嬢様は、きっと止めるんだろうなと思って歯を食いしばる。
何を言われても絶対に行くけど……真正面からお前はダメだ、とは言われたくない。
「………だからだよ」
お嬢様が発した言葉は想像もつかない内容だった。
「おどろく、ここで知りたい。なんで子供が護衛に選ばれたのかを」
「えっ…?」
しぇいどさんが目を丸くさせる。
「うたいには、好きなように動いてもらう」
お嬢様の言葉に僕が必要だって少しは思ってくれてることがわかって胸が暖かくなる。
「……………」
「なぜ、そう判断するんですか…」
凸さんは黙り、しぇいどさんは胸を押さえる。
「その前に、急いで」
お嬢様は冷淡な声でいう。
「わかりました……」
「…………っはい、」
凸さんとしぇいどさんは納得が行ってないようだけど、逆らえなくて先に去っていった。
「ふぅ…行ったね?」
お嬢様がこちらを見て言う。
「じゃあ、行こっか?」
「えっ、アッハイ!行ってきます!!」
お嬢様に言われたので一人で走っていこうとすると、お嬢様が「はっ!?」と叫んだ。
そして、
「うたいは護衛なんだから近くに居るのが普通でしょ!?」
と正論を言ってきたのだった。
……………いや、…僕からしたら正論じゃないんだけども。
「好きなようにさせてくれるんじゃなかったのですか…?」
僕がしょぼんとして肩を落とすと、お嬢様は何とも言えない顔になって、言った。
「護衛として働きながら、好きなようにして、ってこと」
…………そういうことか…。一人で動いちゃダメなのか。
でも、護衛だし仕方ないのかな。
「ねぇ、うたい?うたいは情報収集が上手いんでしょ?………期待しているよ。」
お嬢様がにっこりと笑った。
その笑顔には未来この国を導く王だな、と確信する何かがあった。
ーーーー
「お嬢様っ!早いですぅっ!」
僕は頑張って走りながらお嬢様に声をかける。
「うたいが遅いんだけ…」
お嬢様は呆れた顔をする。
「本当にそれで護衛が成り立つと思ってる?」
お嬢様に真顔で聞かれた。
「えっと……オモッテオリマセン……………」
「でしょー?」
………うっう…申し訳ないとは思っております……。
…何かお嬢様が僕に説教をし始める気がしてきた。
「なのにさぁ、行かせてくださいとか行きますとか調子こいた事言ってたよね?」
「ハイ…スイマセン……」
僕はしょぼんと身を縮ませる。
「で、でもだって…護衛ですし………」
「…まぁね、護衛だもんね。でも、普通護衛なら……前を歩くでしょぉ!!??」
お嬢様が少し怒りながら告げてくる。
本当にその通りでございます……。すいません…。
いま、僕は、お嬢様が早すぎて全く追いついていない様子。だから、前に行った場合お嬢様に背中を押される未来しか見えない。
「次から気をつけます………!」
「今から頑張れよっ!?そこは!!」
僕の発言にキレキレのツッコミがついてくる。
……………本当に申し訳ない。
どうにかしてお嬢様の役に立つ方法を思いつかせよう。
このままじゃお嬢様の足を引っ張るだけだ。
僕は階段を降りながらどうにか思考する。
まず、僕は敵という存在すら分からない。
じゃあ、最初にやるべきことは情報収集だ。
僕にできることは情報戦しかない。
まずは、どんな武器を使ってくるかどれぐらい敵が居るか!
「お嬢様!!灯台に行きましょう!」
「はっ?東大?」
「違います!灯台です!」
お嬢様の頭じゃ東大には行けません!
「……………また、この階段を登られるわけなのだ……!!??」
「はい!!」
僕はお嬢様の悲痛の叫びに笑顔で頷いた。
「そこはお姫様抱っことかしろなのだ!!」
お嬢様が半泣きでそう言ってくる。けども僕にも体力はのこっていない。と言うより、
「僕がお姫様抱っことかおんぶをしてほしいんですけど!!」
僕は口を尖らせながら言う。
「………………ッ……………ッ」
お嬢様の動きが止まり、肩がとても震えている。
どうしたのか聞こうと思ったら、
「お前護衛から降りろなのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁ!!!!!!!!」
天井が震えるぐらいの声量で叫んだのでした。
耳壊れます!!!!!!!!!
ーーーー
凸もりSide
「それにしても敵襲なんて…な」
俺はポツリと呟いた。
「びっくりですよね…」
すかさずしぇいちゃんも頷いてくれる。
「最近は敵が動かなかったから安心して、何もしてなかったからなぁ………」
俺はここ最近の平和な日常を思い出す。
「……そうですね……本当に都合が悪いです。新人もおりますし…」
しぇいちゃんも苦しそうに顔を歪めた。
「あぁ……………もうちょっと守りを固めたかったしな…。護衛がもう少しでも強そうだったら良かったんだけどなぁ…」
「本当になんで護衛が遅刻魔なんですか…」
「あの人、俺の勉強係といい決めるの向いてないんじゃないか?バカなのか??」
俺達は走りながら会話を続ける。
「消されますよ??」
しぇいちゃんが俺を見て少し引いている。
「……………………しぇいちゃん…」
「な、なんですか…?」
………………………………………………………………
「確かに!☆」
俺はにっこりと言った。
「………はぁ……???ためて言うことじゃありませんよ…」
「wwwwww」
俺はしぇいちゃんの発言で笑った。
この雰囲気は今から敵と戦わないといけないという事実に対して、似つかわしくない空気だった。
「はぁ……何か凸もりさんって悪い意味でバカですよね」
しぇいどさんがこちらを少し睨見つける。
「いい意味であってほしかったなぁ?」
俺達は呑気に話してた。
シュッ
突然変な音が俺の耳にすぐ横で聞こえた。
…後もう少しでかするところだった。
「……っ…!?…しぇ、しぇいちゃ――!」
俺が、しぇいちゃんに音がした!と訴えかけようとしたら、
「凸もりさん!!後ろ!!!!」
とすごい声量で叫ばれた。
…体がとても震えるぐらい。
「………っ……………!」
俺は反射的に右に避けた。
すると、ある言葉が投げかけられた。
「ええー?避けられちゃったぁっ。意外とやるじゃーん?w」
「おじさんなくせにね〜」
上から目線な、
……知ってる声で。
「………………………何…で、…」
俺はシャツを掴んだ。
「こんにちは〜。貴方たちの敵――Atoriの幹部、名無しのななっし〜だよ」
知らない少女(?)はにっこりと笑った。
………そしてもう一人、肝心な少年―――
「私ね、思ってたんだぁっ。凸もりって変な名前だなって。……………………あっ、名乗らなきゃね。…Atoriの幹部、唯我家の内通者……べるだよ」
………べるちゃんは憎らしいぐらいににっこり笑みを深めた。
ーーーーーーーーーーーー
〜おまけ〜
一人雑談あふぇりるバージョン
「新人が面白い子で嬉しかった。それと遅刻をよくするみたいで僕たちと同じ人種だぁって喜んじゃった。べるさんと僕とうたいさんでたくさん遅刻してたくさん笑って色々なことしたいなぁ。もちろんほかの皆もだけどさっ。……………………ねぇね。ちょっと秘密にしておいてほしいんだけどさ。いや、誰も聞いてないか。ゴ、ゴホン。僕、実は好きな人がいてね。あっ、でも最近は全く会えてないんだ。会ったことは一度しかなくて…。でもその一度だけが僕を探ってくれたんだよねぇっ。って、それはいいか。あのね、あのね。その好きなこと名前は〜、、、ってあっ、まだ仕事あったんだった!!やばいやばいっ!」
コメント
3件
うわっ、第6話も熱かった! うたちゃんが「自分でできるって証明したい」って気持ち、めっちゃ分かるし、それを認めてくれたお嬢様がカッコよかった。でも「護衛なんだから近くにいろ」の正論で一気にコメディに戻る緩急がたまらんかったw 凸もりさんとしぇいどさんのとこに出てきたべるちゃん…内通者って衝撃すぎる。次どうなるんだろう。こっちもドキドキした!