1話
こ れ は 最 高 の ヒーロー が
“無 く な る”
ま で の 物 語 り。
⚠️ 注 意 ⚠️
• 何でも許せる人向け
• グロいシーン有り
• キャラ崩壊有り
•ネタバレも含みます
“どうして逃げるんだい?”
“君は恵まれたんだ”
“契約を守ってもらわないと”
“まだ逃げるのかい。”
“捕まえた”
バッ!
またこの夢だ。
1人の男が襲ってくる夢
しっかりは思い出せないが
黒いマスクを被った身長200cmぐらいの男
“君は恵まれた”と夢で言われているが
恵まれた記憶も無い。
同僚の山田にも相談したが相槌を取るだけで
話はいつも終わってしまう。
いつもならギャーギャー言ってる山田にしては
病気でもかかったのか、と言うぐらい静かだ
時計を見るとまだ深夜2時なので寝ようとし
布団の中に潜り込む。
ピンポーン
「こんな時間に…誰だよ」
呆れたように呟きながらも一階に降りて
ドアを開けた。
「Yooo!イレイザー!!!!!元気かぁぁぁ?!」
「…うるせぇ。」
深夜2時にやって来たのは山田だった。
ため息し問い掛ける。
「…何のようだ。」
「暇かなぁぁってぇ?!」
「暇じゃねぇはよ帰れ…」
ドアを閉めようとすると手首を強く握られた。
「なぁ…気にしてんだろォ?あの”夢”」
「…、ぁあ」
心配してたのか分からんが急に夢の話に変わる
「今日も見たろ。」
「ぁあ…男に襲われる夢、な…」
「…怖いか?」
様子がおかしい山田に違和感を持ちながらも話を続ける。
「…怖くは無い。ただ…」
「取られるのが怖いんだろ。」
「え。」
「”個性”をさ。」
ニヤけながら話を続ける山田に俺は恐怖を感じた。
しかも、個性を取られるって…
そんな内容知らない。
おかしい。 何ががおかしい。そう思いながらも話を続ける。
「個性を取られるってどうゆうことだ…」
「…お前さ。USJ事件と林間合宿に起きた事
知ってるよな。」
「…ぁあ」
「おかしくねぇと思わなぇかぁ? A組だけ襲われるって。」
「…?」
「つまりさぁ。”内通者”がいるわけよ。」
「…お前もしかして…」
戦闘体制を取るとポケットからピストルを取り出した山田が笑った。
「黙っててごめんな、俺が内通者って訳よ。」
パァン!
引き金を引いてしまった
山田が打った銃弾は見事命中。
内臓に当たった、
倒れた相澤の白い服は血まみれに
赤い血はドクドクと出血していく。
意識は朦朧。
意識が遠ざかっていく。
(やばい。タヒぬ…)
「なぁ、ヒーローやれて楽しかったか?」
…
「生徒守れなくて悔しいなぁ」
…
「”抹消ヒーローイレイザーヘッド”さんヨォ」
ッ…
「…まぁ良いや。」
スッ…
しばらくして目を開けるとベットの上だった。
「夢か…?」
起き上がると血に染まった白い服が目に入った
(夢じゃない…)
でも何故か痛みが全く感じないのだ。
服を捲ると撃たれたところは元どうりになっていた。
(山田がわざわざ治してくれたのか…?)
だとしても山田の個性は”ヴォイス”
個性が二つ持ちとは聞いてない。
不安を抱えながらも学校に行く準備をする。