昨日……若井にキスをされた。
わからない。
今すごく変な気持ち……。
これ、なんて言う感情なんだろ……?
─────もちろん、今日もすました顔で若井と会う。
そこに居るのは、何も知らない涼ちゃん……。
藤「なんかあった?二人ともすごく気まずい雰囲気だけど……?」
若「ちょっとトイレ行く……」
藤「元貴……、なんかあったでしょ?」
大「いや、別に何も?」
扉越しに盗み聞きした。
若(元貴に変な気…遣わせたな……)
キスした後はやっぱり気まずい……。
あの場の勢いもあったけど、男で…幼馴染で…メンバーで……。
してはいけないことをたくさんしてしまった。
このままだと、涼ちゃんにも変な気を遣わせてしまう…。
気遣いの一つや二つ…されるだけでも胸が痛くなる。
やっぱり隠し事は苦しい。
涼ちゃんに言わないとな……。
大「涼ちゃん…あの……ッ!」
若「ごめん、話の途中でトイレに言っちゃって……」
藤「いいよ、、ね〜?元貴…」
大「あ、、うん……」
若「実は昨日、元貴にキスしたんだ…それで、気まずくなっちゃって…事故チューなんだ……」
大「そ、そうなんだよぉ〜」
藤「なんかおかしいね」
若「え?」
藤「気まずいくせに、いきなり意気投合して…何か嘘でもついてるんでしょ?都合のいい嘘を……」
大「……嘘は…ついてないよ?本当に事故チューなんだって…」
若「いや、俺が元貴に好意を抱いてて、その場の勢いでしちゃったんだ…」
藤「隠し事だけはしないでほしい…される側はすごく傷つく…別に、男が男に恋することは構わない。ただ、傷ついたなら言わないと……」
大「違う!あれは事故チューなんだって!!若井は僕なんかを好きにはならない!!好きになる要素なんか…どこにもない……お願いだから、事故チューって事にして……ッ」
元貴が初めて俺らの前で泣いた。
元貴の流す涙は…どこかつらそうだった。
若「元貴!ごめん……っ!」
大「若井の…せいじゃない……ッ」
若「どうしよ、、俺が元貴を泣かせた…傷つけちゃった…」
藤「はぁ…二人を見てると、僕が親になった気分だよ……」
若「ごめんね、涼ちゃん……」
藤「たまには僕の話でも聞いてよ…」
若「涼ちゃんの話…?」
コメント
1件
りょうちゃんの話、気になる!