テラーノベル
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目を閉じたまま、息をはいて呼吸を整えていると
「元貴、ちょっとそのままね。」と、若井のいつもの落ち着いた声が聞こえた
すぐにパタンっと音がして、温かいタオルの感触が、丁寧に俺の身体をなぞる
…また、じゅんと心が温かくなる
熱を放出した後の、ぽわーっとした余韻の中で、至れりつくせりな若井の愛情に、閉じている目にじわっと涙が溜まるのを感じた
腰あたりにふわっと布がかかって、シュルっと目隠しが取れた
ゆっくりと目を開けると、 若井が自分の片腕に頭を預けながら俺の横に寝そべった
「…元貴…気持ちよかった…?」
俺の心を優しく包む、若井の優しい、声。
若井の空いた手が伸びて来て、俺の頬にかかった髪を優しくはらう
…めちゃくちゃ、きもちよかったよ。
「……うん…/」
言い方悪くて語弊があるけど、、若井の愛情をちゃんと感じるのに、極上のマスターベーションのような…
わざと、短時間で終わって、しかも俺の身体に負担がかからない、前だけでのイカせ方…。
「へへっ//元貴、目うるうる。」と幸せそうに微笑む若井
若井は??
その一回膨らんだの、どうすんの…
お返しをしようとおきあがり、下着越しに若井のモノに手をかけるけど、
「あー、いいのいいの。そういうことじゃないから。」と制止された
「え、でも、…」と言いかけた俺に
「大丈夫だよ。 元貴は今は制作に集中して?… ありがとねっ」と、細めた目で俺を見つめる
建前とかじゃなくて、本当にそう思っているように感じた
でも、だったら…
「…なんで脱いだの…??」
「んー…?」
「元貴だけ脱いだら、元貴が恥ずかしくなっちゃうし… 肌が触れ合ってたほうが、元貴安心するし、気持ちよくなるでしょ?」
肌に布が触れると、気が散っちゃうんだよね…とかぶつぶつ言う若井
「……」
俺の事ばっかり…
「とか言いながら、俺が元貴とくっつきたいだけだけどね…元貴かわいかったから、後でトイレいっちゃうかも…//へへ」
再び俺が隣に寝転ぶのを促すように、俺の腕を軽く引っ張りながら若井が言った
きゅぅっと胸が切なくなる
……若井には、敵わない…。
SEXの技術もさることながら、いつも身体だけじゃなく心も気持ち良くしてくれて、その上で俺のプライドまで傷つけない
なんでこんな行動出来るんだろう、若井って…
さっきホットタオルがすぐに出てきたのも、恋人になってすぐの頃に若井が買って、寝室にタオルウォーマーを常備していたからだった
俺が深く考えずに、ただあったかいおしぼりが好きなのかと思って、笑いながら”居酒屋のおじさんかよ”ってつっこんだら、
“いちいちリビングに作りにいってたら、エッチのすぐ後に元貴の側にいれないじゃん…”って言って微笑んだ若井の事を思い出す
多少の計算と努力はあるにしても、いつも若井の行動には根本的に彼本来のナチュラルな優しさと素直ゆえの人を愛する才能が垣間見えた
本当、凄いなぁ。若井って……
若井の横に再び寝そべって、腰のあたりに手を回し、ぎゅうっと抱きしめた
「…ありがとね…。若井」
足りなくて、感謝の気持ち伝われっと思って若井の身体にスリっと頬擦りする
「…うん。へへ//」と若井から穏やかな嬉しそうな声が聞こえて、頭にぽんっと手が触れて、心が温かくなった
コメント
2件
スパダリ井さぁぁぁぁん!!♡♡ 今日も今日とてスパダリ度合いが半端ないですね……かっこいい若井さんを見せていただき本当にありがとうございます。