TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

1年教室にて


Nk)シャケ〜

shk)ん?

Nk)ほんとに好きな子いんの?

shk)だから居ねえよw

Nk)ほんとに??

shk)ほんとだってw

Nk)……でも、シャケって

Nk)「星涙病」でしょ?

なんで知ってーー



shk)う゛ァ!?

先生)おー鮫風〜。授業中だぞ〜寝るな〜

shk)すんません…

クラス)笑笑

女子)鮫風くんおもしろーいw

shk)はは…

Nk)シャケどしたのw

shk)いや、なんでもない。。



あっぶね、ビビった……

今ここで涙出してたら終わってた。1粒でも流しちゃいけない涙なんだから…マジでこんなの「爆発オチなんてサイテー!」ならぬ「夢オチなんてサイテー!」じゃねぇか…まあ夢オチで良かったんだけどな。



コロン…コロコロ……

Nk)?



なにこれ、きれい…

思わず床に落ちていても拾ってしまうほどの美しさ。そして、 初めて見た星。何光年も離れてる星が、俺の手にある。一生俺には縁の無いものだと思っていたがそうではなさそう。でも、どこからこの星が出てきたんだろう…って考えてたら先生に教科書で頭をたたかれた。くっそ痛てぇ



Nk)ッッたあ!!

先生)よそ見するからだ。ほら、この問1答えろ

Nk)ええ〜…?数学は専門外なんだってぇ…



と悶絶してたらシャークんがトントンと指でノートをたたいていた。何かと思えば答えが書いてあるじゃないか!!シャークん天才かお前は



Nk)えーっと?X=-3,1!

先生)お、正解だ。珍しいこともあるもんだな

Nk)え!?せんせー酷くない!?

生徒)笑笑

shk)ははw

shk)Nakamu、昼奢れよ

Nk)ったくしゃーねーなぁ…w




2年生教室にて(A組)


sm)…

kr)お前険しい顔すんなよw

sm)きりやん、相談がある

kr)え?なに?めずしいから聞きたいんだけど

sm)俺朝、すっごい心臓ドキドキしてたんだ。

kr)えッ…お、おうwそして?w

sm)シャークんを見る度顔が熱くなる感じがして、心臓の音がうるさくなる。なんなんだこれは

kr)…恋だな

sm)は?恋??俺が?

kr)うん、恋。なんだやっと自覚したのかよお前

sm)…こい……コイ………

kr)わかったわかった。じゃあ例ね?きんときがシャークんと付き合いました、手繋ぎました、キスしました。どう思う?

sm)すげぇやだ

kr)はい恋だ

kr)よかったな!!

先生)そこ!!さっきからうるさいよ!恋バナは先生の前でしなさい!!

整地)ぇえ……?



幸いにもこの授業は担任が持つ教科だったからあまり怒られずに済んだ。にしても、俺の恋愛に興味があるとはなかなかセンスがないな。



先生)で?なになに?角瀬好きな子出来たの??

sm)なんでそんな先生ノリ気なんすか…授業止めたのは申し訳無いと思いますけど…

先生)え?もうなんかB組とかより進んでるしいっかなって思ってwで!誰なの??

sm)言いませんけど…

生徒)角瀬に彼女か〜

sm)まだ彼女ってわけじゃないけどな

先生)え、先輩?後輩!?

sm)…きりやん。。

kr)んぁ?いやぁ俺は知らん。これはお前が始めた物語だろ??

sm)はあー??助けろよ!



B組


《ーー〜!!!w》

《ーーw?》

《ー!!ー、?》



Br)…となりうるさぁいww

先生)うるさいな…



《sm)いや俺はまだんな事いってーねし!》



Kn)スマイルが叫んでるw

生徒)角瀬ってあんな声だせたんだなw

Br)スマイル結構うるさいよ〜wwあとおもろいしw

女子)こりゃあ先輩からモテるわ〜…

kn)え、そうなの?スマイルってモテてんの?

女子)なんかね、結構人気だよね〜

女子)うちの女テニからも人気だよ!

女子)水泳もだよ〜あと、後輩の鮫…なんたらくんも可愛いって言われてるよ?

kn)シャークん可愛いとは見る目あるな…

先生)はいはい授業するよ!

生徒)ええ〜

先生)えぇ〜じゃない!ほら!元素記号ぐらいかけるようになりなさい!!元素記号書けない高2なんてあんたらぐらいだからね!?





sm)だぁーかーら!俺の好きなヤツは先輩じゃねーの!

先生)じゃあ!?同い年!?

sm)後輩だって!…あ

生徒)先生誘導尋問うま!ww

kr)お前弱えwww

女子)男の子!?

sm)……おとこだよ。

全員)おおお!!

sm)…もうこれ以上は言わん。

先生)よし、考察開始

kr)俺相手知ってるんで考察手伝います!ww


やっちまった。完全にこれはバレる。…まぁ、こいつらに手伝ってもらうことはいいのかもしれないな…全員恋愛には強そうだし、男女の壁は元々ない、男女差別もなければ多様性も認めてくれる。今初めてこのクラスに感謝してるな



sm)…はぁ……これが恋か、。どうしような、

kr)告れば?

sm)は?

先生)桐山考えんの諦めたな?w

女子)いきなり告白はえぐいわww

kr)つか相手誰なの?

sm)考察してたんじゃねーのかよ…しかもお前知ってるだろ…

kr)んー、いや、考察結果は鮫風悠真クンってことになったんですけどぉwww

sm)はっ…なっ、で、おれが!?///////

先生)角瀬わかりやっす

女子)あの子結構先輩からも人気よね〜

女子)言うて角瀬も人気なんよねww

sm)…はっずいな、/////

kr)全力でサポートするわ。

sm)これ、絶対他の奴らには言うなよ…

先生)はーい全員の約束ね!

先生)1人でもやっぶったら…ね?

生徒)怖ぇ…





shk)あーー…やっと授業終わった…

Nk)ねw今日結構長く感じたよな〜

shk)購買行くか

Nk)あ!今日は屋上行かね?

shk)屋上?怒られるだろ…

Nk)なんかBroooockが管理の先生と仲良いらしくてw上手く鍵ゲットしたらしいよw

shk)あいつそーゆーとこだけだよなぁ…w

Nk)ま!いこーぜ!!話したいことあるし!

shk)あ、お前先購買行くぞ。奢れ

Nk)ゔっ…誤魔化せると思ったのに…





屋上


ガチャ


kn)しゃっけぇ〜!!会いたかったあ〜!!



ぐぇっ、って声を鳴らしたのはドアを開けた瞬間きんときが俺に勢いよく抱きついてきた0.8秒の話。くるし



sm)おい、きんとき、苦しそうだぞ



こんなことを言いながらきんときの後ろに立って、呆れた顔で、腕を組んでるスマイル。かっこいいなおい



Nk)ねー!きいて!コレ見てよ!

シャークん)え゛ッ…、?



Nakamuが持ってたのは、俺の、俺の涙からなる星、星涙病の星だ。いつ、いつ落としたんだ、?いや、今日はまだ、1度も…



Nk)これ星だよね?

Br)えー!めっちゃ綺麗〜!

kr)すごいねこれ、どこで手に入れたの?

Nk)え、わかんないw教室に落ちてたw

sm)んなもの拾ってくんなよ



まずい、教室…ってことは、俺は気付かない間に涙を流してるってことだ。まずいな、…対策を考えないと…



sm)シャークん、大丈夫か

shk)ぁ……ぁ?

kn)ほんとに、シャケ大丈夫?

shk)ぅん、大丈夫w

sm)そうか。それじゃあ俺からもひとついいか?

sm-全員)?


sm)好きなヤツが出来た



あー、もう叶わねぇなぁって思った。その場から逃げ出したくて逃げ出したくてたまらなかった。もうこの病気が治ることも、俺の恋が叶うことすら無いからな。

だって、あの、あのスマイルの表情。優しい目して、ちょっと頬を赤らめて、照れて恥ずかしそうに言う姿。もう無理じゃん



sm)…んだよ、俺だって好きなヤツぐらい出来ていいだろ…//

Nk)えーだれだれ!?

sm)いや、言わねえ。

Br)ええ〜!ケチ〜

sm)お前ら口軽いだろ。

双子)…たしかに

kn)俺は?口軽くないよ?

sm)いや普通に怖い

kn)は?

kr)スマイルがきんときに取られるかもって思ってんだってw

kn)えーなにそれwちょっとおもろいw



さて、ここまで言ってシャークんに気付いて貰えただろうか。もしくは鈍感過ぎて気付かれない可能性も大いにあるがな



シャークん)…あ、、ぁ…



俺の目から星が流れてくる。どうしよう、抑えようにも抑えきれない。



カラン…

コロン…

〈ぁ…う、゛ッ、ごめ、ごめん…〉


そう言いながら泣く彼は、とても美しい。

Nakamuが持っていた星は、彼、シャークんの目から流れ出てきた星なのだろう。それにしても、本当に綺麗だ。



俺の目から星が止まらない。どうしよう

もう取り返しが付かない。兄貴に、兄貴に今すぐ電話したい。したいけど、目から出る星を隠すのに必死で両手が使えない。俺の手がもっとあったなら…!!!



sm)シャークん?

shk)ひッグ、ごめ、んッ

shk)こ゛ッ、こんな゛のッ、みせるつもりじ゛ぁ…なかった゛、のに゛ッ、

sm)シャークん。俺の好きな人はお前だ

shk)ッえ、グスッ

kr)お、言った

Nk)ええ!?

Br)まさかの…

shk)…ぇ、ッえぇ、゛え?え?ッ、

shk)な、ッ…なんて゛ッ、、?

sm)なんでって…?シャークんが好きだから?

shk)ん、んグスッばかあ!!ッグスッ

sm)え

shk)おれ、、おれだって、ぅッ、おれだって、ずっと好きだった、ぁグスッ



そう言いながらシャークんは勢いよく抱きついてきた。かわいい。

そしてこの病を治すにはシャークん、、いや、鮫風悠真の好きな人と結ばれる必要がある。そして“キスを交わす”必要もある

奇病の勉強をしておいてよかった。俺の愛しい人が奇病を患っていて、それを治すのに必要なのが俺ってことにすげぇ今優越感を抱いている。まあそんなこと言ってる暇はないんだけどな



sm)シャークん、こっち向いて

shk)ぇグッ、ん、な、なにグスッ



ちゅっ、って言う甘いリップ音が2人の間で鳴る。周りの誰にも聞こえないような、小さい音で。そうしたら、その音に反応するかのように目の前の彼の顔がみるみると赤くなっていく。茹蛸みたいだな

そしてまた“ばか!”と言われたが彼は恥ずかしそうに、嬉しそうにしていて、口を両手で押さえている。きっと初めてだったのだろう。涙がまた流れてきたが星形ではなく、透明で今にも儚く消えてしまいそうな雫型の涙。

この後Nakamu達にからかわれたりしたがこれはまた、別の話。




星涙病end

この作品はいかがでしたか?

460

コメント

2

ユーザー

ほんっっっとに全てが好きすぎましたぁぁぁ...ありがとうございます...

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚