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19時頃になり閉店作業を笹野は行っていた。
笹野「ふぅー。さて、店長お店閉めていいですか??」
店長「ok ok👌ベリー!ok閉めよ!上がっていいよ」
陽気な店長の人柄と声に笑いを堪えてニコッと笑った。
笹野「じゃあ、店長お疲れ様でした」
店長に挨拶して裏口から出た。お店を出て、近くのコンビニに寄った。コンビニの中に入り、スイーツコーナーの冷蔵ケースに行き
笹野「わー!美味しそう!お店のケーキもいいけど、コンビニのスイーツも美味しそう」
柔らかい表情でスイーツを見ながら独り言を呟いた。ふと、百瀬のことを思い出した。
笹野「、、、そういえば、、閉店する時間聞いたけど、、来なかったな、、なんだったんだ」
チョコレートケーキとプリンをカゴに入れながら呟くと笹野の後ろから
百瀬「ごめんね〜、閉店作業に行けなくて。あみちゃん」
笹野「!!えっ!!百瀬さん?!」
ビックリして後ろを振り向くと、ハイライトのない黒い瞳で真っ黒いコートを着てポケットから手を出して笹野が持っているカゴを取り
笹野「えっ、、あの、、カゴ」
百瀬「ん?あー、今日途中で早退したし、閉店作業行けなかったお詫びに好きなの入れていいよ。」
ニコッと笹野に笑いかけた。
百瀬「あっ、これ、俺も好き!」
百瀬も、プリンやゼリーなどどんどんカゴに入れ始めた。
笹野「百瀬さん!入れすぎですよ」
百瀬「あみちゃん、全然入れてないじゃん。グミとかすき?」
笹野の目線に合わせて少し屈み込み聞いた。
笹野「好きです」
少し恥ずかしそうに上目遣いで言うと、ニコッと笑って「よかった!」とカゴに入れて、レジで会計していた。会計が終わり笑顔で笹野の側に行き
百瀬「はい、これ」
袋を渡した。
笹野「ありがとうございます。いいんですか??」
百瀬「いいんだよ。家どこらへん?送っていくよ」
笹野は、慌てながら首を横に振り
笹野「大丈夫です。ここのコンビニから10分ぐらい歩いたところが家なんで」
百瀬は、アイスの袋を開けながらニコッと笑いかけ
百瀬「、、、うーん、、、でもね、、、変なヤツここら辺結構いるから、お願い送らせて」
アイスを口に入れながら、怖がらせないように優しく笑った。
笹野「、、じゃあ、お願いします」
笹野の言葉に少し目を細めアイスの棒を左手に持ち口元を緩ませた。
百瀬「よかった。これで安心。じゃあ、帰ろ」