テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


桃× 茈 ( メイン )

桃× 黈、桃 × 赫( 要素 )

)← 声

『』 ← チャット

_____________


茈)『いま話せる ?』…っと、

俺は口にしながらdiscordにその文を打った。

discordの相手は桃。

1年前にゲームで仲良くなったネッ友だ。

それ以来、ゲームでは毎日のように会うしdiscordでも通話したり会話したりする。

俺の好きな人…。

桃『今いいよ』

茈)…!!

睨めっこしていたスマホの画面にその文が表示され、俺は飛び跳ねた。

茈『通話できる ?』

桃『ん、掛けるわ』

そしていつものように通話が始まり、俺は画面をタップする。

桃)あ、あー、聴こえる ?

茈)ん、聴こえる

桃)うっし、今日は回線調子良い

茈)いつもくっそ悪いもんな 笑

桃)ぁ、ね、そういえばさ…

いつものように、ただお互いのことを話して、笑いあって共感しあって。

いつものように、俺は好きの気持ちを加速させる。

そして会話が無くなるとお互い好きなことをしながら通話を繋いでいる。

桃 )あー、かわい

ふと、漫画を読んでいた茈がそう言ったので

茈)んなに、漫画のキャラ ?

そう訊くと

桃)んー、お前が可愛い

なんて、思わせぶりなことを言う。

俺は素直じゃないので

茈 )きっしょ、俺可愛くねぇし

そう返してしまう。

桃 )自覚しろよ~、可愛いから

茈 )ないない、

桃 )あるって !!

これもいつものようなやり取り。

こんな日が続いて欲しかった。

_______________

ある日のことだった。

ゲームで桃のいるところに行くと、桃が俺の知らない人と話していた。

その人はフレンドリーで、名前を「黈」という。

最近桃とフレンドになったそうだ。

黈『茈君よろしくお願いします、』

茈 )『ん、よろしく』

ゞ 『敬語じゃなくていーよ、仲良くしたいし』

桃 『だってさ、黈』

黈 『ん、じゃあこれからよろしく !!』

それからは黈ともゲームでよく会うようになったし、discordも繋がった。

3人で話す日ができて、2人で話すことはあまりなかった。

そして、ゲームで桃が退出している時だった。

黈 『なな、茈君』

茈 『ん、どした?』

黈『俺さ、桃ゞのこと好きなんよ』

一瞬どきっとした。

黈も桃のことが好きだったらしい。

黈『やからさ、確認なんやけど』

ゞ 『茈君って桃ゞのこと好きなん ?』

戸惑った。

焦った。

でも、俺は桃に気持ちを伝える気もなかったし、黈に勝てるわけが無いと思った。

茈 『桃とか無いわ、普通に友達』

黈 『ぁ、ほんと ?! てっきり茈君は桃ゞのことが好きなんかと…』

そんなに分かりやすかっただろうか、なんて呟きながら否定を続ける。

茈 『いやあいつのこと好きになる要素逆に教えてくれ』

黈 『うぇ、優しいし…おもろいし、かっこええやん !!』

ゞ 『あとな、一緒にいて安心するんよ !』

茈 『そうなんや、』

ゞ 『俺応援するよ』

黈 『えぇっ、ほんとに !?』

ゞ 『ありがとう、俺頑張るね !』

ただ俺の気持ちが悟られないように接した。

もうこの気持ちは忘れよう、って思えるくらいには黈の応援に徹したかった。

___________

それから4ヶ月くらい経った頃だ。

黈 『ねぇ、茈君』

茈 『ん、どうしたん ?』

黈 『俺さ、桃ゞに告白したんよ』

茈 『は、まじ ?』

衝撃だった。

今までそんな素振り見せてなかったのに。

黈 『昨日桃ゞがな、最近いい感じの子がいるって言ってて』

ゞ 『それで俺嫉妬して思わず告っちゃったんよ』

ゞ 『んで、まぁ…そっか、って言われて』

茈 『そうなんや…』

あいつにいい感じの子 ?

そんなやつ検討がつかない。

きっと俺らが知らないような子なんだろう。

黈 『それって茈君じゃないよな ?』

茈 『なわけないだろ、俺もビビったし』

黈 『だよね、安心した』

この時に思った俺の悪い予感は的中することになった。

____________

黈 『茈君、茈君 !!』

茈 『ん、なになに』

黈 『桃ゞ、恋人できたらしい』

その一言に俺は固まった。

チャットで何も打てなかった。

ようやく打てた文字は

茈 『へぇ、』

って、そのくらい。

黈 『俺泣いてええかな、』

俺だって泣きたかった。

黈 『もぅ、ほんとにしんどい…』

俺だってしんどかった。

彼奴の相手は他にいたんだ、って。

心の底から思い知った。

_____________

茈 )最近どうなん、恋人とは

桃 )いやもうねぇ~、可愛くて可愛くてしょうがない

茈 )そか、笑

桃 )赫って言うんだけどさ、もうまじ尊すぎる

茈 )よかったやん

桃 )も、相変わらず冷たいなぁ

茈 )ぇだって、今2時じゃん…

桃 )あ~、おねむ ?? 笑

茈 )んん”、、寝るわ

桃 )おっけ~

茈 )おやすみ

桃 )おやすみ、茈

桃が退出した音がした。

茈 )……、

誰もいない通話画面。

茈 )好きだったよ、

そう呟いてから俺も退出した。


_________


はぁ、駄作。

おつneon

この作品はいかがでしたか?

287

コメント

2

ユーザー

好きすぎる ( 恋ってほんと難しいよね 俺のいつも書いてるやつよりこっちの方がよっぽど神作だわ ()

ユーザー

恋って難しいよね、

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚