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僕は出久になんて声を掛ければ良いのか分からなくて,ただ一緒に帰る
出久はただただ泣きそうだった
すると商店街が騒がしい
出久は癖なのか,近付いた
僕もそれに続くと,さっきのヴィランが暴れていた
もしかして,オールマイトは落とした!?
だとしたらまずい,あれは掴めない
ヒーローは誰も人質を助けようとはしない
嗚呼,これだからヒーローは……
そう思っていると人質の顔が見えた
それは泣きそうな勝己の顔だった
それを見た瞬間,僕と出久は走り出していた
『出久!僕が隙を作るからその間勝己を!』
緑谷「わ,分かった!」
僕はアイヴィーお姉ちゃんを憑依させた
アイヴィー『…………君の視線は私のもの 』
そして私は“個性”を使った
ヴィランは私を見たまま立ち止まる
出久はその隙にヴィランの目にノートを投げて勝己の手を掴もうとした
その瞬間私はカネクロ兄さんに変わる
そのまま時空を歪ませ水鉄砲を一つ出現させる
そのまま勝己と出久に当たらないようにヴィランにだけ当てる
水鉄砲も銃の形をしているから,出せて良かったぜ
ヒーローが無駄死にだとか,自殺志願だとか出久に向かって言っていた
カネクロ『オールマイトぉ!!!!!
助けんなら今のうちだろ!!!!!』
俺はオールマイトに向かって叫んだ
その呼びかけに答えるようにオールマイトは現れる
オールマイト「君に諭しておいて…己が実践しないなんて!!!
プロはいつだって命懸け!!!!!!」
オールマイトは一つ拳を決めて,風圧で天気を変えてしまった
この後散らばったヴィランはヒーロー達に回収された
出久と僕はヒーロー達に怒られ,勝己は称賛されていた
____アイク「僕とシュウ召喚して」
そう言ったお兄ちゃんの言葉を聞き,召喚した
アイク「なんで2人が怒られてるの?」
シュウ「筋違いじゃない?」
2人は僕達を怒っているヒーロー達にそう言った
嗚呼,この人達はいつも僕が思った事を言うなあ
お兄ちゃんは僕を撫でてヒーロー達に言った
アイク「君達が役立たずなせいで,2人が飛び出してあの少年を助けようとしたのに何で2人が怒られてるの?おかしいよね?」
ヒーロー「でも危険を犯す必要は…!」
ヒーローはそれらしく言った
シュウ兄さんは冷たい目線をヒーローに向けながらこう言った
シュウ「じゃあ,君達が動けばよかった話では?
優秀な“個性”って… 勝己君は危うく死にそうだったのに
君達はオールマイトが来なかったら苦しそうな勝己君を見殺しにするつもりだったんですか?」
シュウ兄さんは淡々とそう言い放つ
ヒーロー達は何も言えなくなっていた
アイク「帰ろう2人とも
今日は買い置きでスーパーに行かないとだから,早くしたいな」
そう言って2人は僕達の手を引っ張ってここから抜け出させた
『ありがとうシュウ兄さん!お兄ちゃん!』
僕は2人に感謝を伝えて“個性”を解除した
出久はオールマイトに申し訳ない事をした,という顔をしていた
すると勝己の声が後ろからする
爆豪「てめェらに助けを求めてなんかねえぞ……!助けられてもねえ!!
あ!?なあ!?1人でやれたんだ
無個性と没個性の出来損ないが見過ごすんじゃねえぞ
恩売ろうってか!?見下すなよ俺を!!
クソナードが!!」
それだけ言って勝己は帰った
そして入れ替わるようにオールマイトが現れる
緑谷「オールマイト!?なんでここに…
さっきまで取材陣に囲まれて…」
オールマイト「抜けるくらいワケないさ!!
何故なら私はオールマゲボォッ!!!」
オールマイトは思い切り血を吐いてあの姿に戻った
オールマイト「少年
礼と訂正…そして提案をしに来たんだ」
提案?前後二つなら分かるけど……
オールマイト「君がいなければ…君の身の上を聞いてなければ口先だけのニセ筋となるところだった!!ありがとう!!」
2人「「ニセ筋…」」
ニセ筋ってなんだよ!!
緑谷「そんな…いやそもそも僕が悪いです!
仕事の邪魔して…“無個性”のくせに生意気なこと言って…」
出久は俯きながら言った
オールマイト「そうさ!!」
その言葉に出久は顔を上げた
オールマイト「あの場の誰でもない小心者で“無個性”の君だったから!!!
私は動かされた!!」
僕はその言葉に目を見開く
出久も驚いた顔をしていた
オールマイト「トップヒーローは学生時から逸話を残している……彼らの多くが話をこう結ぶ!!
「考えるより先に体が動いていた」と!!」
体が震える
僕は……ヒーローになって良いのかな
本当はヒーロー科に行きたい
でも焦凍と被るのが怖かった
お父さんのあの言葉が何よりのトラウマだった
でも……ヒーローになりたいと思う自分がいる
オールマイト「君も,君達もそうだったんだろう!?」
嗚呼,ずるいなぁ
そこで僕を含めるなんて
気付いたら僕と出久は泣いていた
オールマイト「君はヒーローになれる」
その言葉を聞いて僕達は号泣した
僕は出久に良かったね,と繰り返しながら