夢を見ていた。
俺は冷たい湖の底に沈んでいて、体を温めようとひたすら身を丸めて小さくなっていた。
孤独で、凍えそうで、現実じゃないと分かっていても辛かった、けれど──
裕孝。
愛しい声が俺の名前を呼んだ瞬間、温かい水が体を包み込み俺の意識は覚醒した。
*
「…………」
「裕孝。起きた?大丈夫っ?」
「ん…、…瑠斗…?」
目が覚めてまず感じたのは、暗闇の中でほのかに灯るいくつかの炎。優しい温かさと、心から安心できる声。
「あ、あれ…?瑠斗、どうしてここに…。ていうか俺、寮に向かったんだけど…」
「裕孝、マンションの前で倒れてたんだよ。本気で焦った。よかった…」
そうだ。
夢が丘では珍しい大雪による大停電で、俺は暗い雪の道を懐中電灯片*****
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